早過ぎた敗戦に「未熟さを痛感」。来年は清水でさらなる成長を。
光崎 伸
(東海学園/MF/3年/清水加入内定)
幕切れはあまりにも早かった。愛知県予選準々決勝の刈谷戦。会場はスタンドも無い刈谷市総合運動公園人工芝グラウンド。光崎伸の選手権はここで幕を閉じた。
先制したのは東海学園だった。左CKを得ると、光崎の精度の高い左足のキックが、飛び込んで来た味方の頭にドンピシャのタイミングで届き、先制点をもたらした。しかし、その後は刈谷の鋭いプレスと、ポゼッションの前に光崎自身も良さを出せなくなっていった。
FKでは壁を越えて鋭く落ちるボールが、ポストに直撃するなど才能の片鱗は見せた。だがセットプレーでこそ、ずば抜けた左足のキックでゴールを匂わせたものの、流れのなかではドリブルが引っかかったり、パスの精度が良くなかったり、いつもの“らしさ”は影を潜めた。
後半、同点ゴールを浴びると、勝負は延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれ込んだ。光崎はひとり目のキッカーとして冷静に決めたが、味方の2本のキックが相手GKにセーブされ万事休す。準々決勝敗退が決まった。
試合後、その場にうずくまって涙する光崎だったが、ロッカールームから出て来る頃には、目に涙はなかった。
「自分の未熟さを痛感する試合でした。周りを落ち着かせようとしたけど、効果的なプレーが出来なかった。相手をいなせるような技術が足りないし、判断や予測など、いろいろ足りなかった」
敗戦のショックもあるなか、彼は冷静に自分を分析した。悔しさを味わいながらも、しっかりと自分と向き合える強さ。来年からはプロとなる者として、その意識の高さが窺い知れた。
「エスパルスでは長所である左足を活かしながらも、オフ・ザ・ボールの動きや判断の質を上げていきたい。自信はあるけど、それをやっていかないと通用しないと思うので」
前向きに、かつ危機感を持って――。すでに光崎は次のステージに向けて、スタートを切っている。
(東海学園/MF/3年/清水加入内定)
幕切れはあまりにも早かった。愛知県予選準々決勝の刈谷戦。会場はスタンドも無い刈谷市総合運動公園人工芝グラウンド。光崎伸の選手権はここで幕を閉じた。
先制したのは東海学園だった。左CKを得ると、光崎の精度の高い左足のキックが、飛び込んで来た味方の頭にドンピシャのタイミングで届き、先制点をもたらした。しかし、その後は刈谷の鋭いプレスと、ポゼッションの前に光崎自身も良さを出せなくなっていった。
FKでは壁を越えて鋭く落ちるボールが、ポストに直撃するなど才能の片鱗は見せた。だがセットプレーでこそ、ずば抜けた左足のキックでゴールを匂わせたものの、流れのなかではドリブルが引っかかったり、パスの精度が良くなかったり、いつもの“らしさ”は影を潜めた。
後半、同点ゴールを浴びると、勝負は延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれ込んだ。光崎はひとり目のキッカーとして冷静に決めたが、味方の2本のキックが相手GKにセーブされ万事休す。準々決勝敗退が決まった。
試合後、その場にうずくまって涙する光崎だったが、ロッカールームから出て来る頃には、目に涙はなかった。
「自分の未熟さを痛感する試合でした。周りを落ち着かせようとしたけど、効果的なプレーが出来なかった。相手をいなせるような技術が足りないし、判断や予測など、いろいろ足りなかった」
敗戦のショックもあるなか、彼は冷静に自分を分析した。悔しさを味わいながらも、しっかりと自分と向き合える強さ。来年からはプロとなる者として、その意識の高さが窺い知れた。
「エスパルスでは長所である左足を活かしながらも、オフ・ザ・ボールの動きや判断の質を上げていきたい。自信はあるけど、それをやっていかないと通用しないと思うので」
前向きに、かつ危機感を持って――。すでに光崎は次のステージに向けて、スタートを切っている。