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【韓国メディアの視点】市民クラブのほとんどが赤字状態。打開策を探るべく『韓日中サッカー産業フォーラム』を開催

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2015年11月24日

関係者たちの体験談と生の声は、大きな刺激と参考になったはずだ。

Kリーグ市民クラブ関係者など300名以上が参加したフォーラムでは、甲府の海野幸一会長もパネラーとして登壇した。

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 そうした現状を踏まえ、現実的で成功的な市民クラブの運営とはなにかを議論し、模索するために、日本や中国の事例を学ぼうというスタンスで開催に至ったという。

 注目すべきは、ゲストパネラーだ。日本からはJリーグの村井満チェアマンとヴァンフォーレ甲府の海野幸一会長、中国からは岡田武史氏がかつて率いた杭州緑城の童惠敏クラブ代表、韓国からは著名なサッカー解説者で一昨年から市民クラブに転身した城南FCの代表理事を務めていたこともある(現在は退任して明知大学教授)シン・ムンソン氏が登壇し、それぞれの国の実情や取り組みについて発表した。

 フォーラムにはKリーグ市民クラブ関係者など300名以上が集まり、皆、熱心に聞いていたという。前出のイム・ホチョル氏も語る。

「サッカー関係者はもちろん、大学生や親子連れなど安山市民の姿も多く、熱心に聴いていました。海野さんは韓国で講演するのが3度目で、村井さんとともに韓国の市民クラブの生々しい実情とJリーグとの違いに驚かれていたようでしたが、それがKリーグ市民クラブの現実。我々もJリーグや中国の事例を比較しながら自分たちの足元を見つめ、成功し愛される市民クラブの方向性を模索していきたいと思っています」

 フォーラム後はパネラーたちの懇親会も行なわれ、互いの状況についてかなり突っ込んだやり取りもあったという『2015年韓中日サッカー産業フォーラム』。Jリーグ関係者たちの体験談と生の声はきっと、市民クラブのあるべき姿を模索する安山市と安山警察庁プロ蹴球団関係者たちにとって大きな刺激と参考になったに違いない。

文:慎武宏(スポーツライター)

慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
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