「もう以前の自分ではなかった」
09-10シーズンにイタリアでは前人未到の3冠を成し遂げたインテルは、その後は過渡期を迎え、カスタイニョスが入団した11-12シーズンは監督が二度交代し、セリエAでは6位に沈んでいる。カスタイニョスと入れ替わる形でサミュエル・エトーが退団し、頼れる得点源がディエゴ・ミリートだけとなっていた大きなチャンスを、19歳の「アンリ2世」は活かせなかった。
痛恨だったのは、復帰したオランダのトゥベンテでコンスタントにゴールを重ね、フランクフルトで4大リーグに再挑戦していた15-16シーズンの大怪我だ。ブンデスリーガ4節までに4ゴール・2アシストと好発進しながら、足首の靱帯損傷で3か月以上の戦線離脱を強いられ、復帰後は「もう以前の自分ではなかった」と本人が振り返る。
痛恨だったのは、復帰したオランダのトゥベンテでコンスタントにゴールを重ね、フランクフルトで4大リーグに再挑戦していた15-16シーズンの大怪我だ。ブンデスリーガ4節までに4ゴール・2アシストと好発進しながら、足首の靱帯損傷で3か月以上の戦線離脱を強いられ、復帰後は「もう以前の自分ではなかった」と本人が振り返る。
ポルトガル、韓国、ギリシャと渡り歩いた末の22年夏、ネイマール、モハメド・サラー、サディオ・マネと同じ92年生まれのカスタイニョスは、29歳の若さで無所属となる。ただ、そこでキャリアの終焉とはならなかった。半年以上の空白期間を経て、年が明けた23年1月中旬、ドイツ2部リーグのマクデブルクがカスタイニョスの入団を発表したのだ。
テスト生としてトレーニングに参加していたカスタイニョスは、テストマッチでゴールを連発し、今年6月末までの短期とはいえ新たな契約を勝ち取った。3部から昇格して1年目のマクデブルクは、21節終了時点で降格ラインぎりぎりの15位に沈んでいる。新天地でカスタイニョスに期待されるのはチームの得点力不足を解消し、救世主となる活躍だ。
「アンリ2世」と呼ばれたストライカーの挑戦は、まだ終わっていない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年2月16日号より転載
テスト生としてトレーニングに参加していたカスタイニョスは、テストマッチでゴールを連発し、今年6月末までの短期とはいえ新たな契約を勝ち取った。3部から昇格して1年目のマクデブルクは、21節終了時点で降格ラインぎりぎりの15位に沈んでいる。新天地でカスタイニョスに期待されるのはチームの得点力不足を解消し、救世主となる活躍だ。
「アンリ2世」と呼ばれたストライカーの挑戦は、まだ終わっていない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年2月16日号より転載