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【消えた逸材】「メッシとロナウドに匹敵する才能」と評された天才アタッカーの凋落。キャリアよりも大金を…

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年12月23日

強欲な代理人が時期尚早のプレミア行きを推進

2014年夏に約35億円でリバプールに引き抜かれたラザル・マルコビッチ。(C)Getty Images

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ラザル・マルコビッチ(FW/元セルビア代表)
■生年月日/1994年3月2日
■身長・体重/175センチ・65キロ

 2011年夏、セルビアU-19代表のゾラン・マリッチ監督は思い悩んでいた。18~19歳の有能なストライカーが見当たらなかったからだ。

 ある日、マリッチ監督の意向を汲んだFSS(セルビア・サッカー協会)のスタッフがパルチザン・ベオグラードへ向かい、同クラブに所属する当時17歳のラザル・マルコビッチの招集を要求した。しかし、チャンピオンズリーグの予選を目前に控えていたパルチザンの首を縦に振らせるには至らなかった。

 17歳の青少年がひとつ上のカテゴリーの代表と、欧州最高の大会に出場するクラブの綱引きにあったわけだ。そうある話ではない。

 その少し前にプロ契約を結んだばかりのマルコビッチは実際、凄まじい才能を秘めた選手だった。11-12シーズンと12-13シーズンは、主に右ウイングかセカンドストライカーとして公式戦64試合に出場し、計14得点を記録した。18歳の誕生日3日前には、セルビア代表に先発でデビューしている。
 
 当時、パルチザンを率いていた指揮官で、チェルシー監督経験も持つアブラム・グラントは「私はこれまでのキャリアで多くの選手を指導してきたが、10代の頃のマルコビッチは最も大きなタレントのひとりだった」と話す。

「選手を比較するのは好きではないが、メッシとクリスティアーノ・ロナウドを除けば、マルコビッチに匹敵する才能はあまりいなかったと思う」

 グラントが惚れ込んだ才能は13年夏、19歳でベンフィカへの移籍を果たすと、1年目の13-14シーズンに公式戦49試合に出場。7ゴールを挙げるなど好印象を残した。すると複数のビッグクラブから興味を示され、なかでもリバプールから熱心に勧誘される。

 あと1~2シーズンはポルトガルで研鑽を積むのが賢明な判断に思えたが、彼の強欲な代理人は推定2500万ユーロ(約35億円)の移籍金から得られる手数料を重視し、プレミアリーグへの時期尚早なステップアップを推し進めた。
 
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