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悪夢のデビュー戦から1年、前田直輝がついに辿り着いた初ゴール。その裏に“闘う同胞フィジオ”の存在「あの人がいなかったら…」【現地発】

カテゴリ:日本代表

中田徹

2023年02月08日

「いろんな人からふざけて『チーム内では日本語禁止』と言われているんです」

オランダデビュー戦で足首を手術し、シーズンの残りを棒に振った前田。「保有権を持つ名古屋に帰るだろう」と思われていたが…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 チームの雰囲気の良さはスタッフからも感じられる。延長戦後半、オスマン・ブサイードが負傷し倒れてしまうと、AZの選手2人が「早く立ち上がれ」とばかりに詰め寄った。すると大股でダッシュしてきたフィジオが「治療の邪魔だ」と両腕で相手選手を突き放してからケアをした。まさに闘うフィジオ――。日本人の中田貴央氏だった。

「僕も彼にはとてもお世話になってます。あの人がいなかったら“ここ”にもいなかったんじゃないかというぐらい、すごくケアをしてもらった。そういう意味でも、本当に全ての人に感謝ですよね」

“ここ”とは今季もユトレヒトと契約できたこと、この夜の試合でプレーできたことを指す。中田氏は昨年末までリザーブチームを担当していたが、今年に入ってからトップチームに昇格した。もちろん、同胞のことは昨年もケアしていた。
 
「1月から彼がトップチームに来てから、いろんな人からふざけて『チーム内では日本語禁止』と言われているんです。実際、みんなの前では英語で喋っています。そりゃあ2人きりだったら日本語で喋っていますが、彼のおかげで選手との距離感が近くなったところもあります」
 
 しかし、「結果を出さないと認めてもらえない」ということを、前田は理解していた。

「やっぱり結果を出したら案の定、『ありがとう』ってみんなが日本語で言ってきました。さっきは更衣室で『ダンスを踊れ』と言われて踊らされました。そういうのも含めて、やっとチームの一員になれたと思います。本当にやっとスタートラインに立てたという気がします」

 一喜一憂せず、このまま続けることが大事――。そう28歳は誓っていた。
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取材・文●中田 徹

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