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【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|タイの友人に語った「教育論」と「最強論」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2015年11月19日

「根拠に基づく自信」は「根拠のない自信」に勝てない。その理由は?

指導者として「……し過ぎ」は良くないと感じている。指導者は自分の物差しではなく、選手目線でその「ちょうど良い」ところを探さなければいけない。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ではコーチは何をすべきなのか?
 
 そこで僕は、LINEで「『……し過ぎ』を付ければよいのではないか!と思う」と伝えた。「教え過ぎは人間を弱くする…かな」と。
 
 たしかに、世の中、○○のし過ぎは良くない。食べ過ぎ、飲み過ぎ、練習のし過ぎ、考え過ぎ……。「ちょうど良い」ところを探し、なすべき努力が必要になるのである。
 
 そして指導者、教育者は自分の「ちょうど良い」ではなく、他人である「選手、生徒のちょうど良さ」を感じ取りながら、何十人、何十種類のそれに日々触れ、戦わなくてはならないのだ。
 
 人を成長させるのも戦いだ……。だから、その言葉には違和感を持たざるを得なかった。
 
 ふたつ目の質問である『最強とは?』にはシンプルに答えた。
 
 最強とは――最強を語る奴は『最強ではない』。強い奴は最強を問わない! 最も強いのは『根拠のない自信』なのでは……。自信の根拠を論理的に説明する作業をしなければ最強にならないと思いがちだが、「論理的な根拠に基づく自信」も「根拠のない自信」には勝てないな、と思う。
 
 しかし根拠のない自信を感じるためには並大抵の『努力』や『根性』では足りない。そしてそのスポーツに情熱を注ぎ、深く考える時間が必要なのだ。そうでなければ、『根拠のない』は『勘違い』になる。
 
「自分はまだまだ最弱だよ! 根性持って努力を続けます」
と締めて友人にLINE送信。武術家、格闘家の世界とは異なる観点で、感じたことを書いてみた。
 
 チェンマイの友人もきっと、さらに強く成長するのだろう。
友よ! 考え過ぎる必要はない。純粋に走り続けて下さい!
 
2015年11月18日
三浦泰年
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