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【バイタルエリアの仕事人】vol.24 小川航基|磨き上げた“ワンタッチゴール”。一瞬で描かれるシュートへのイメージ

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年01月30日

「心のどこかに『やばいな』はありましたけど…」

昨季はJ2でダントツの26得点。図抜けた決定力と勝負強さを見せつけた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2022年シーズンの小川のパフォーマンスは、まさに圧巻だった。ストライカーとして本来の実力をいかんなく発揮して、ダントツの26得点。シーズン終了後のアウォーズでは、「これぐらいはできると思っていた」と晴れやかな表情を見せる。その頼もしいコメントの真意とは?

――◆――◆――

 ゴール前にいる僕に、みんながボールを渡してくれて、点を取れたと思います。26ゴールという成功体験が、それまでの自分には欠けていたこと。実際に得点を重ねていって、チームメイトが僕を見てくれるようにもなって、それはやっぱり自信になりましたし、自分も“やれる”と確信できました。

 だからといって満足したわけではなく、これから先もどんどん上を目ざしていきたいという気持ちにもなりました。

 プレッシャーは、特になかったです。昇格するチームには、得点王になるような良いFWが前線にいるもの。シーズンが始まる前から、自分がそうなればいいなとは思っていました。

 7試合ぐらいゴールから遠ざかる時もあって、周りから「点、取れてないね」「プレッシャーはどう?」とか言われましたけど、そこまで重圧はなかったです。それが、良い方向に転がったかもしれませんね。
 
 もちろん、心のどこかに「やばいな」というのはありましたけど、それを強く持ちすぎても良くない。なんだろう……僕自身、より高いレベルにチャレンジしたいので、ここでプレッシャーを感じていては、上のレベルにいったらもっと厳しくなる、という考えが根底にはあるので。

 アウォーズでの発言は、しゃべった通りです(笑)。毎年、20点以上は取りたいと思っていて、でも、去年までは、なかなか試合に出られない状況が続いていて。出してもらえれば、点は取れる。それはずっとありましたね。

 試合に出られなかった時期は、やっぱりキツかったし、本当に堪えました。俺、サッカー選手だよな、って。そういう苦しさは自分以外の人も味わっているかと思いますけど、その時に何ができるかが、後に成功するか、しないかにつながってくるのは、間違いのないこと。

 ふてくされたり、やる気をなくすのは、本当に時間の無駄だし、何のプラスにもならない。自分の実力をいかに上げていくかに集中する。もし、また同じような状況になったとしても、自分自身に目を向けてやっていくだけです。
 
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