2011年の私たちは怖いもの知らずだった
20年にわたる豊富な経験があるからこそ、自分がどうしたいかではなく、チームのために何ができるかを常に考えている。そんな岩清水は2011年、日本女子代表として女子ワールドカップ・ドイツ大会で世界一を経験。歴史的な栄冠を手にできたのは、チーム全員が自分のためではなく「日本のために」という強い覚悟を持って臨んだ結果だという。
――◆――◆――
ワールドカップを制覇した2011年を振り返ると、怖いもの知らずだった。私たちはチャレンジャーですし、何も失うものもなくて、いくら相手に攻められようが守り切ってやるという自信がありました。
そのうえワンチャンスを決めきれる技術、個の強さ、キャラの立つ選手が多くいた。改めてすごい空間だったなと思います。
――◆――◆――
ワールドカップを制覇した2011年を振り返ると、怖いもの知らずだった。私たちはチャレンジャーですし、何も失うものもなくて、いくら相手に攻められようが守り切ってやるという自信がありました。
そのうえワンチャンスを決めきれる技術、個の強さ、キャラの立つ選手が多くいた。改めてすごい空間だったなと思います。
それだけではなく、東日本大震災が発生したあとの大会だったので、日本に向けてメッセージを届けたいという気持ちを選手全員が持っていた。強い感情を抱きながら戦った精神面も結果に繋がった一つの要因だったと考えています。
今回の男子のカタール・ワールドカップでも、きっと日本の選手たちはサッカー人気を背負っていたと思うんです。自分たちのプレー、結果でサッカーの人気が左右されるって。そのメッセージがすごく伝わりましたし、強い覚悟がドイツ戦、スペイン戦の勝利に反映されたんだと思っています。
結果はベスト16で、目標としていたベスト8は達成できなかった。でも私は感動をもらいました。国民の皆さんにもメッセージが届いたと思うし、子どもたちも目を輝かせていたと思う。そういった「伝えたい」という姿勢は、ワールドカップを優勝した当時の私たちも持っていました。
今回の男子のカタール・ワールドカップでも、きっと日本の選手たちはサッカー人気を背負っていたと思うんです。自分たちのプレー、結果でサッカーの人気が左右されるって。そのメッセージがすごく伝わりましたし、強い覚悟がドイツ戦、スペイン戦の勝利に反映されたんだと思っています。
結果はベスト16で、目標としていたベスト8は達成できなかった。でも私は感動をもらいました。国民の皆さんにもメッセージが届いたと思うし、子どもたちも目を輝かせていたと思う。そういった「伝えたい」という姿勢は、ワールドカップを優勝した当時の私たちも持っていました。