• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】vol.23 岩清水梓|「この人のために」と思って戦えるチームは強い。女子W杯へ、泥臭く頑張る姿を見たい

【バイタルエリアの仕事人】vol.23 岩清水梓|「この人のために」と思って戦えるチームは強い。女子W杯へ、泥臭く頑張る姿を見たい

カテゴリ:連載・コラム

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年12月29日

2011年の私たちは怖いもの知らずだった

岩清水(3番)はなでしこジャパンの一員として、2011年にワールドカップ優勝を経験。「改めてすごい空間だった」と振り返る。(C)Getty Images

画像を見る

 20年にわたる豊富な経験があるからこそ、自分がどうしたいかではなく、チームのために何ができるかを常に考えている。そんな岩清水は2011年、日本女子代表として女子ワールドカップ・ドイツ大会で世界一を経験。歴史的な栄冠を手にできたのは、チーム全員が自分のためではなく「日本のために」という強い覚悟を持って臨んだ結果だという。

――◆――◆――

 ワールドカップを制覇した2011年を振り返ると、怖いもの知らずだった。私たちはチャレンジャーですし、何も失うものもなくて、いくら相手に攻められようが守り切ってやるという自信がありました。

 そのうえワンチャンスを決めきれる技術、個の強さ、キャラの立つ選手が多くいた。改めてすごい空間だったなと思います。
 
 それだけではなく、東日本大震災が発生したあとの大会だったので、日本に向けてメッセージを届けたいという気持ちを選手全員が持っていた。強い感情を抱きながら戦った精神面も結果に繋がった一つの要因だったと考えています。

 今回の男子のカタール・ワールドカップでも、きっと日本の選手たちはサッカー人気を背負っていたと思うんです。自分たちのプレー、結果でサッカーの人気が左右されるって。そのメッセージがすごく伝わりましたし、強い覚悟がドイツ戦、スペイン戦の勝利に反映されたんだと思っています。

 結果はベスト16で、目標としていたベスト8は達成できなかった。でも私は感動をもらいました。国民の皆さんにもメッセージが届いたと思うし、子どもたちも目を輝かせていたと思う。そういった「伝えたい」という姿勢は、ワールドカップを優勝した当時の私たちも持っていました。
 
【関連記事】
【バイタルエリアの仕事人】vol.23 岩清水梓|パワーのある選手には要注意。いかに味方と連係してパスコースを遮断するか
【バイタルエリアの仕事人】vol.10 小野伸二|「僕を目指してはだめ」黄金世代の“天才”が子供たちに伝えたい“努力”の重要性
【バイタルエリアの仕事人】vol.1 遠藤保仁|日本を代表する司令塔は攻守の重要局面で何を見ているのか?
【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…
【バイタルエリアの仕事人】Vol.12 中島依美|WEリーグ独走首位も納得はできず? プロ化、なでしこジャパンに抱く本音とは――

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ