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「ビックリしたけど、感動した」元福岡のスペイン人GKが回想する“日本で見た驚きの光景”。 最も印象に残ったJ戦士は?「典型的な日本人選手とは違う」

カテゴリ:Jリーグ

ファン・L・クデイロ

2022年12月01日

「一目見て、チーム一の実力の持ち主であることが分かった」選手とは?

セランテスが賞賛した川崎のMF遠野。(C)SOCCER DIGEST

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 サッカーの面では、Jリーグのプレーレベルの高さを認める一方で、課題も指摘する。

「技術的に優れた選手が多い。でももっと牙を剥くくらいの気概でプレーしてもいいと思う。スペイン人は子供の頃から競争環境に身を置く。でも日本人はスタンスが異なる。ボールコントロール、左右両足とも遜色のないキック精度、ターン、パス、ワンツー……。技術的にはヨーロッパのトップリーグに匹敵するレベルにあるからなおさらそう思う」

 またGKに対象を絞ると、「足下の技術を高めることにこだわりすぎる部分がある。もっと総合的にバランスよくスキルを習得したほうがいいかもしれない」と助言する。

 特に印象に残った選手としては、アビスパ時代のチームメイトで現在川崎フロンターレに所属するMFの遠野大弥の名前を挙げる。

「フロンターレからレンタルで加入した。ダイナミックかつ機動力がある。その前のシーズンは下のカテゴリーでプレーしていた選手なんだけど、一目見て、チーム一の実力の持ち主であることが分かったよ。典型的な日本人選手とは何か違うものを持っていた。プレーに熱があって、クレバーさもある」
 
 日本代表はW杯で母国のスペイン代表と対戦する。セランテスは遠野のプレーを引き合いに出しつつ、一泡ふかすことも可能だと語る。

「ミナミノ(南野拓実)やイヌイ(乾貴士)のような選手にも言えることだけど、日本の選手はテクニックや敏捷性に優れる。止めるのは困難だ。トップレベルで勝負をするには、球際に強いディフェンダーや前線で基準点の役割を果たすフォワードが不足しているのは事実だ。スペインが有利なのは間違いないけど、油断は禁物だ」

 日本の出方に注目が集まるが、セランテスはゲリラ戦を仕掛けてくると予想する。「ボールを握りながら、敵陣でのプレー機会を増やしていくスペインに対し、日本は前から圧力をかけることで対抗するんじゃないかな。見ていて楽しい試合になるはずだ」

 セランテスはピッチ外でも妻のサンドラと日本での生活を満喫していた。「毎日がとても楽しかった。住環境はヨーロッパの一般的な街と大きな違いはなかったけど、日本文化の魅力というものは日々の暮らしの中でいたるところで感じることができた。家のすぐそばにショッピングセンターがあって、チームの練習場からも近かった。チームワークも良くて、スペインのチームと同じように、定期的にみんなで集まる食事会があった」
 
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