「ビックリしたけど、感動した」元福岡のスペイン人GKが回想する“日本で見た驚きの光景”。 最も印象に残ったJ戦士は?「典型的な日本人選手とは違う」
カテゴリ:Jリーグ
2022年12月01日
「イライラすることがあった」と告白
アビスパ福岡に入団してから2シーズンが経過した2021年1月、ジョン・アンデル・セランテスは、日本に残ることができないことを知った。チームはJ1昇格を果たしたが、「役員が交代し、外国人枠をGKで埋めないことを決めた」ことが原因だった。
傷心のセランテスを励ましたのがポジション争いのライバルだった杉山力裕だった。「夫婦で自宅まで来てくれて、僕と妻を気持ちよく送り出してくれた。忘れられない思い出だ」と、セランテスは振り返る。
一方、杉山はSNSを通して、「たくさんの優しさと愛情をもらった」とセランテスに感謝の気持ちを述べるとともに、その人柄をこう褒め称えている。
「真面目でひたむきだ。日本語の勉強にも熱心で、分からないことがあれば質問し、次の日には完璧に覚えている。GKとしては、何度もチームの窮地を救うセーブを見せた。彼がいなくなるのは寂しいよ」
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傷心のセランテスを励ましたのがポジション争いのライバルだった杉山力裕だった。「夫婦で自宅まで来てくれて、僕と妻を気持ちよく送り出してくれた。忘れられない思い出だ」と、セランテスは振り返る。
一方、杉山はSNSを通して、「たくさんの優しさと愛情をもらった」とセランテスに感謝の気持ちを述べるとともに、その人柄をこう褒め称えている。
「真面目でひたむきだ。日本語の勉強にも熱心で、分からないことがあれば質問し、次の日には完璧に覚えている。GKとしては、何度もチームの窮地を救うセーブを見せた。彼がいなくなるのは寂しいよ」
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スペインで豊富なキャリアを誇るセランテスはJリーグで67試合に出場。そのうち20試合でクリーンシートを達成した。Jリーグに確かな足跡を残したが、しかし日本での滞在を通してより大きな刻印を刻まれたのは彼のほうだった。それを証拠に今回のインタビューにおいても「日本に戻りたい」という言葉を繰り返し口にした。
セランテスはプリメーラ・ディビシオンRFEF(3部リーグ相当)に所属するログロニェスでプレーしている。レガネス時代には1部昇格も経験した彼は、より上のカテゴリーでもプレーできる実力を維持しているが、あくまで希望は日本に戻ることだと重ねて強調する。
「もちろん選手として戻ることが理想だ。でもそれが叶わなくても、旅行で訪れたい。まだまだ行きたい場所はたくさんあるからね」
セランテスは、すっかり日本文化に魅了された。当初は「スペインとは大きく異なる。スポーツとの向き合い方もね。僕は子供の頃からずっと負けず嫌いだった。だから日本人はサッカーを遊びのように捉えられているように感じて、イライラすることがあった」とカルチャーショックを感じることがあったという。
だが、「相手の考え方を受け入れることで僕も変わった。日本人はミスに対して寛容だ。発信するメッセージもとても前向きだ。ヨーロッパで生まれ育った僕のような人間にとっては新鮮なことだった」と異文化の理解に努めることで乗り越えた。
そして次第に試合に負けても、ミスを犯しても、すぐに気持ちを切り替え、リスタートを切る日本人のメンタリティがセランテスの心を捉えて離さなくなった。
セランテスはプリメーラ・ディビシオンRFEF(3部リーグ相当)に所属するログロニェスでプレーしている。レガネス時代には1部昇格も経験した彼は、より上のカテゴリーでもプレーできる実力を維持しているが、あくまで希望は日本に戻ることだと重ねて強調する。
「もちろん選手として戻ることが理想だ。でもそれが叶わなくても、旅行で訪れたい。まだまだ行きたい場所はたくさんあるからね」
セランテスは、すっかり日本文化に魅了された。当初は「スペインとは大きく異なる。スポーツとの向き合い方もね。僕は子供の頃からずっと負けず嫌いだった。だから日本人はサッカーを遊びのように捉えられているように感じて、イライラすることがあった」とカルチャーショックを感じることがあったという。
だが、「相手の考え方を受け入れることで僕も変わった。日本人はミスに対して寛容だ。発信するメッセージもとても前向きだ。ヨーロッパで生まれ育った僕のような人間にとっては新鮮なことだった」と異文化の理解に努めることで乗り越えた。
そして次第に試合に負けても、ミスを犯しても、すぐに気持ちを切り替え、リスタートを切る日本人のメンタリティがセランテスの心を捉えて離さなくなった。