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【藤田俊哉の目】三笘はいずれ“日本のメッシ”に。ジョーカーではもどかしい。スペイン戦はスタメンで起用してほしい【W杯】

カテゴリ:日本代表

藤田俊哉

2022年11月29日

精神的にも肉体的にもタフさが求められる

コスタリカ戦は0-1の敗戦。ドイツ戦の消耗が激しかったのだろう。(C)Getty Images

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 もっとも、森保監督の采配が悪かったわけではない。勝ち切るためのあらゆる手立てをし、最善は尽くした。スタメン初出場となった5人(FW上田、MF相馬、堂安、守田、DF山根)は、堂安を除けばW杯初出場となった。初出場ゆえの緊張感はなかったように思えるが、ボール回しのテンポやリズムは一向に良くなる気配がなかった。

 唯一、日本にとって希望を感じさせたのは三笘のドリブルだった。ドイツ戦と同じく後半途中からピッチに立ち、左ウイングバックとしてプレー。88分にはタッチライン際でボールを持って一旦停止する。相手DFの足が出てきた瞬間に一気に加速して抜き去り、さらにエリア内まで侵入して鎌田にラストパスを送った。

 鎌田のシュートは相手GKに阻まれたが、三笘のドリブルがなければ、日本は最後までビッグチャンスを作れなかったのではないだろうか。

 引いて守る相手に対してミドルシュートやセットプレーは有効な手段だが、このチームには中村俊輔や遠藤保仁、本田圭佑といったキッカーのスペシャリストがいない。数少ない国内組の相馬がキッカーを務めたが、今さらながら、スペシャリスト不在は悔やまれる。

 それよりも悔しかったのが、コスタリカに決死の覚悟で挑めなかったことだ。

 何が、彼らをそうさせたのか。勝点3というアドバンテージがあったこともあるが、冒頭で述べたように、W杯の重圧とともに、ドイツ戦で受けたダメージは想像以上に大きかったのではないだろうか。
 
 勝利の代償として、日本は心身ともにすり減らしていた。消耗の激しさは、冨安や酒井が負傷離脱したことでも分かる。ブラジルのネイマールだって前回大会に続いて負傷離脱している。

 大会前、森保監督は「ドイツ戦は消耗が激しいと思う」と話していたが、コスタリカ戦では格の違いを見せるべき鎌田や吉田がミスを連発することさえ想定できなかったかもしれない。

 コスタリカ戦の教訓を挙げるなら、大会を勝ち抜くためにはメンタル・フィジカルの“タフさ”が求められるということだ。

 言い換えれば、タフな試合を勝ち抜くためのベストメンバーの条件は、フレッシュに動けること。ドイツ戦で燃え尽きていないことを示すためにも、次のスペイン戦は、コスタリカ戦は出場がなく、休養十分の久保をはじめ、フレッシュなメンバーで戦うべきだ。

 2試合連続でフル出場した遠藤が、仮にコンディションが万全でなければ、思い切って休ませてもいい。スペイン戦はそういう意味でも総合力を試す絶好の機会だ。

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