アトレティコは「状況に応じた最終ラインの上下動」が機能。
一方のバレンシアは、ムスタフィとA・サントスの両CBを素早く経由させ、ビルドアップをダニーロに担わせていた。さらに残る中盤の3枚(パレホ、ペレス、A・ゴメス)が頻繁にポジションチェンジを繰り返し、密度を高めた中盤でボールポゼッションを高めるのが狙いだったようだ。
しかし、前述したようにパレホとA・ゴメスが守備に追われたため、敵陣に入ってもピッチ中央で強固なバリケードを築く相手守備陣に跳ね返され続けた。
そうした展開の中で大車輪の働きを見せたのが、ガビとチアゴというアトレティコの両セントラルMFだ。特筆すべきは、ゴディンとヒメネスという両CBの働き。相手の2トップをケアしながら、巧みにラインを上下動して中盤における数的優位作りに寄与していた。
こうして後方のサポートを受けたガビとチアゴは、効果的なボール奪取を連発。その相乗効果として、両サイドハーフのコケとカラスコがフリーでボールを受ける場面が増え、それが攻撃全体のクオリティー向上に繋がっていたのだ。
この状況に応じたディフェンスラインの上下動は、シメオネ・サッカーを語るうえでのいわばキーポイント。この試合でも32分にジャクソンのゴールで先制した後、最終ラインの設定位置をそれまで以上に高くし、攻撃的な姿勢を強めた。そうした流れの中で、直後の40分にカラスコの2点目が生まれたのは、決して偶然ではない。
しかし、前述したようにパレホとA・ゴメスが守備に追われたため、敵陣に入ってもピッチ中央で強固なバリケードを築く相手守備陣に跳ね返され続けた。
そうした展開の中で大車輪の働きを見せたのが、ガビとチアゴというアトレティコの両セントラルMFだ。特筆すべきは、ゴディンとヒメネスという両CBの働き。相手の2トップをケアしながら、巧みにラインを上下動して中盤における数的優位作りに寄与していた。
こうして後方のサポートを受けたガビとチアゴは、効果的なボール奪取を連発。その相乗効果として、両サイドハーフのコケとカラスコがフリーでボールを受ける場面が増え、それが攻撃全体のクオリティー向上に繋がっていたのだ。
この状況に応じたディフェンスラインの上下動は、シメオネ・サッカーを語るうえでのいわばキーポイント。この試合でも32分にジャクソンのゴールで先制した後、最終ラインの設定位置をそれまで以上に高くし、攻撃的な姿勢を強めた。そうした流れの中で、直後の40分にカラスコの2点目が生まれたのは、決して偶然ではない。