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【日本代表 26の肖像|堂安律】長方形の先に描くゴールへの道筋。ドイツ代表の左SBラウムも眼中になし

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2022年11月22日

さらなる成長を期して移籍を決断

現地ではドイツメディアの取材も受けた模様。「キャリア初のワールドカップに興奮しています」と語るなど気合十分だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 当時の仲間には冨安健洋(アーセナル)や田中碧(デュッセルドルフ)もいたが、堂安は若かりし日の衝撃、無力感、悔しさを現在も忘れていないようだ。初めての欧州挑戦となったオランダのフローニンヘンから、名門PSVに移籍したが、そこで自分より若い選手たちが活躍している姿を見て、さらに闘志を燃やした。

 そしてドイツのビーレフェルトでは左足のテクニックを武器に、活躍の場を見出しながら、戦術眼も同時に磨いた。それをPSVに復帰してからも発揮する形で主力に上り詰める。

 カタール・ワールドカップが数か月後に迫った今年の夏、そのままPSVに残る選択肢もあるなかで、ドイツのフライブルク移籍に踏み切る。

 伝統的な知名度はPSVのほうが上であることを承知のうえで、フライブルクがチームとして成長を続けているクラブであり、クリスティアン・シュトライヒ監督と話し、そのビジョンや起用法のイメージに、自分のさらなる成長を重ねたことが移籍の決め手となった。
 
 リーグ中断期間までの15試合中でスタメンは13試合。確かな信頼を得ている堂安は、ドイツ代表の左サイドバックであるダビド・ラウムとも対戦経験があり、全く恐れていないという。

 普通に考えれば、森保ジャパンの右サイドは、これまで主力を張ってきた伊東純也(S・ランス)のスタメンが予想されるが、堂安が出ることになれば、まさにブンデスリーガで肌を合わせている相手との経験が大いに活かされるはず。

 もちろん、自慢の左足を武器に、日本を勝利に導くゴールへの道筋も、長方形の先に描けているはずだ。

文●河治良幸

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