【G大阪】アジアを制した2008年との決定的な差――それは「超攻撃」のファクター

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年10月22日

「新しいガンバがこういう経験をできたことが、今後の財産になる」(長谷川監督)

宇佐美に代わって先発した二川(10番)。2列目の奮起が期待されたものの、最後までゴールは遠かった。写真:佐藤明

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 その運命の第2戦。守備陣は間違いなく踏ん張った。それはファインセーブを連発したGK東口順昭がマン・オブ・ザ・マッチに選出されたことからも窺い知ることができる。
 
 その一方で、宇佐美がベンチスタートとなった攻撃陣は勢いが足りず、最前線のパトリックも沈黙。そのなかで2列目の二川、倉田秋や阿部浩之らの奮起が求められたが、最後までゴールは奪えずに力尽きた。無失点で乗り切った東口は「勝ってこの賞(マン・オブ・ザ・マッチ)を頂きたかった」と力なく話した。
 
 結果的にG大阪が準決勝で奪ったのは、敵地で挙げたオウンゴールだけ。西野朗体制でアジアを制覇した08年は「超攻撃」と称賛された破壊力で、頂点まで駆け上がった。08年の準決勝は浦和に2戦合計4-2。決勝のアデレード・ユナイテッド戦も2戦合計で5-0の快勝。当時と比較すれば、攻撃力が足りなかったのも否めない。
 
 長谷川監督は、こう言った。
「(2008年の)ACL優勝メンバーが数人しか残っていないなかで、新しいガンバがこういう経験をできたことが、今後の財産になる。逞しく成長した。今度はしっかり、リベンジできるように準備したい」
 
 雪辱の舞台は来季以降に持ち越しになった。1点に泣いた経験を糧にして、アジアでの挑戦は来年も続く。
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