【リバプール番記者が独白】ロジャース解任とクロップ招聘の舞台裏

カテゴリ:ワールド

ジェームズ・ピアース

2015年10月11日

サポーターの信頼損失は人事に大きな影響を与えた。

熱狂的かつ献身的で知られるリバプール・サポーター。彼らが監督とチームにブーイングを浴びせるというのは、非常に稀な光景だった。(C)Getty Images

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 こうした状況だったことを、もちろんロジャース自身はまるで知らなかった。解任後に話を聞いて時は、明らかにショック状態だったからね……。
 
 最近のロジャースは、「リバプールの監督には他クラブにはない特大のプレッシャーがかかる」、「アンフェアだ」、「マスコミは私をクビにさせようとしている」といたネガティブなコメントが増えていた通り、精神的に参っている様子だった。
 
 ただ、これが解任の直接的な要因ではない。成績不振と並ぶ今回の人事の大きなキーファクターだったのが、「サポーターがロジャースを見限った」ことだね。
 
 アンフィールド(リバプールの本拠地)で監督があそこまでブーイングを受けたのは、過去に記憶がないよ。ノーリッジ戦、カーライル戦、シオン戦と9月下旬以降のホームゲームでは、チームと監督は特大のブーイングを浴びた。アンフィールドのサポーターはほぼ常にサポート体制を崩さないからね。とっても珍しい光景なんだ。
  
 大西洋をまたいで数万キロ離れたアメリカにいるヘンリー・オーナーとワーナー会長も、その異常さを感じ取ったのだろう。一度離れたファンの心を引き戻すのが非常に困難なのは、野球でもフットボールでも同じだからね。
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