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【采配検証】なぜ旗手怜央と瀬古歩夢を一度もプレーさせなかったのか。相変わらず理解に苦しむ

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年09月28日

この時期に優先させるべきはジョーカーの発掘

エクアドル戦ではGKシュミットが先発。PKストップなど、好パフォーマンスを見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 またそれ以上に旗手は、チャンピオンズリーグ(CL)で前年覇者のレアル・マドリーに対してもスタンドの拍手を誘発するパフォーマンスを見せた選手だ。スペインとドイツの2部リーグで際立った結果を残していない選手の先発起用と比べれば、どう見ても公平性を欠く。

 新しく、あるいは改めて評価して招集する選手は、そのタイミングが旬だから呼ばれてくるはずだ。だがそこで順番待ちをさせていたのでは、最高の収穫期を逸してしまう。大会が差し迫ったこの時期に優先させるべきなのは、功労者の最終チェックより、本番中に勢いをもたらす可能性を秘めたジョーカーの発掘であるべきだ。

 さらにエクアドル戦の柴崎岳から遠藤航への交代も、序列優先主義を象徴している。0-0で推移する試合を動かしたいなら、現在、スポルティングで攻撃の起点として評価を高めている守田英正の起用のほうが興味深かった。
 
 調子を落としている田中碧に、フル出場させるほど思い入れが強いなら、なおさら元チームメイト旗手との連係で復調を促しても良かった。それに遠藤の力量には、すでに十分過ぎるほど保証が積み上がっている。

 最後にGKとは対照的に、両SBの最適解は霧の中だ。右は酒井宏樹、左は中山雄太が最有力なのだろうが、とりわけ酒井の連戦起用には大きな疑問符がつく。森保監督は、最近、山根視来と心中の姿勢が顕著だが、ドイツやスペインを相手にどれだけ山根が本領を発揮する機会が訪れるだろうか。

 もちろん冨安が健在なら問題は解消されるし、FC東京では右で起用されている長友佑都もバックアッパーとして計算しているのだろうが、菅原由勢や室屋成を見切る必要もなかった。

 スタメンを総入れ替えして、序列は一層明確化された。だがW杯には、序列通りに万全な選手たちが集まってくるとは限らない。十分な時間を与えられた指揮官にしては、繊細な危機管理が不足しているような気がしてならない。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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