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【采配検証】アメリカ戦の勝因は納得感のあるメンバー選考。森保監督は本来の代表指揮官らしい仕事をした

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年09月24日

大きな懸念ポイントは右SB

先制ゴールを挙げた鎌田。献身的な守備も光り、存在感を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 さらに、リーグ戦で使われている選手たちだからこそ、指揮官も所属チームでの活用方法を参考にして、久保を左ワイドで、後半は冨安健洋を右SBに移動させた。今まで左ワイドは南野拓実の指定席になっていた。つまり適性やコンディションより、個人への信頼が優先されてきた。

 だが、左ワイドには久保と三笘薫、右には伊東純也と堂安律というように適性タイプを複数揃えたことで、リーグ戦で結果を出した者が出番を得られる競争原理が確立され、同時に層も厚みを増し、展開次第での使い分けが可能になった。

 4-2-3-1が浮上したことで、今後、南野の競争相手は鎌田になるはずで、ふたたび4-3-3を選択する場合は、セルティックで見事なパフォーマンスを見せている旗手 怜央が田中のライバルになるのかもしれない。

 それぞれの役割やライバルが明確化されると、当然、個々のタスクも整理される。強度が落ちれば席を譲るしかなくなるので、鎌田も久保も必死に守備に汗を流し、闘い抜いていた。
 
 一方で本大会へ向けて大きな懸念ポイントが右SBだ。酒井宏樹はフランスから帰国して以来、度々故障を重ねている。それでも第一選択肢なのは判るが、東京五輪のように不動のメンバーで戦い抜けるという幻想は捨てたほうがいい。

 残念ながら故障は、どうしても高い確率で再発のリスクを伴う。もちろん冨安が本番に完調で臨んでくれれば心配の種も減るが、その冨安も最近は故障がちだ。さらに吉田麻也、長友佑都らの年齢や、現在負傷離脱中の板倉滉の状態も考えれば、右SBとCBに最低もう1枚は計算が立つ選手が必要だろう。

 次戦では瀬古歩夢や山根視来のプレー時間を最優先に確保するべきで、厳しいと判断するなら土壇場でも別の選択に踏み切る必要が出てくるかもしれない。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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