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【消えた逸材】パリSGの最年少ゴール記録を持ち、17歳で日韓W杯に出場した早熟の天才。37歳の現在はインドでレジェンドに!

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年10月01日

ロナウジーニョ、オコチャ、アネルカらのおかげで今が

17-18シーズンのオグベチェは、オランダのヴィレムⅡで10得点をマークした。 (C)Getty Images

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 ここから始まったのは、根無し草のようなキャリアだ。フランスからUAEに渡り、続いてスペインへ飛び、さらにギリシャからイングランド、再度スペインを経て、オランダに流れ着く。14年1月、カンブールと契約したこのときは29歳。計6か国、11チームを転々とする20代の10年間だった。
 
 16歳でプロデビュー、17歳でプロ初ゴールにW杯出場というその事実に焦点を合わせれば早熟の天才だ。しかし、その実は大器晩成型だったのかもしれない。キャリアで初めてシーズン二桁得点をマークしたのは30歳の14-15シーズン(カンブールで13ゴール)で、二度目の達成は33歳の17-18シーズン(ヴィレムIIで10ゴール)だ。そしてインドに新天地を求め、37歳でレジェンドとなった。
 
 ただ、欧州の表舞台を去ることになるインド行きは、本意ではなかった。家族や知人にも反対され、最初のオファーは断っている。翻意のきっかけは、ISLでプレーしていた同胞で友人のカル・ウチェの〝セールストーク〞だった。本人がISLのポッドキャストで明かしている。
 
「友人(ウチェ)から素晴らしい話をたくさん聞いて、もう一度じっくりと考えてみた。自問自答を繰り返し、心の声に耳を傾け、確信が持てたんだ。インドに行くべきだって。そしてそれはキャリアを通してもっとも賢明な判断だった」
 
 サッカー人生を振り返っても後悔はないようだ。思うに任せなかったパリSGでの日々も、むしろ貴重な財産だと言う。
 
「駆け出しの頃に、歴史に残るような偉大な選手たちと一緒にプレーできたのは本当に幸運だった。ロナウジーニョ、ジェイ=ジェイ・オコチャ、ニコラ・アネルカ。彼らは僕を弟のようにかわいがって、導いてくれた。選手として、人として、いまの自分があるのは彼らのおかげだ」
 
 22年5月で満了したハイデラバードとの契約は更新で話がまとまった。遅咲きの花は、インドの地にしっかり根を張っている。
 
文●松野敏史
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2022年8月18日号より転載
 
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