「ゴール前のクオリティについては向上の余地が大きい」
――現在の日本代表は、ハリルホジッチ監督の理想にどのくらい近付いたか? また、監督が理想とするチームはどういったものか?
「まず、アフガニスタン戦やカンボジア戦からそれを判断するのは難しい。彼らは本当の意味で“守備固め”をしてきました。もちろん、その2試合でもっと点を取れたのは事実です。毎試合かなりの決定的なチャンスを作っています。そしてそこが、我々のもっと伸びる部分なのです。
守備の面では、徐々に面白いレベルに来ていると感じます。ここまでの2次予選で、相手は我々の16メートルに到達できていません。我々のプレッシャーのキャパシティが上がっていて、存在感を十分に見せつけています。
攻撃面ではもっと効果的にならなければいけません。アフガニスタン戦は6点を取りましたが、もっと取れたはずです。いずれにしても、シリア戦とイラン戦の後、さらに正確な情報が得られるのではないかと思っています。
彼らは、より強いチームで、攻撃してくるチームです。つまり、我々に問題を起こすでしょう。この2試合の後、我々の分析がより真実に近付くはずです。そこで、皆さんの質問にも答えられるようになるでしょう。
我々はどんどん向上していくはずです。今はそれほど強くないと皆さんお考えでしょうが、最終予選はより厳しく、本大会ではもっと強い相手が待っています。そして4段階目として、本大会でなにかを成し遂げる。この段階を徐々に超えていきたいと考えています。
ただ、何度も言っていますが、我々の問題は継続したトレーニングができないところです。(今回も)現地で1回は戦術トレーニングができるかもしれません。とはいえ、まずは疲労回復と休息から入らなければいけません。
つまり、個人との対話、グループの会話が重要になります。全体のディスカッションも通して、私はダイレクトにメッセージを伝えなければいけません」
――就任以来強調していた「縦に速い攻撃」は浸透していると感じるか? それと、ビルドアップについてもう少し説明してほしい。
「フットボールで一番難しいのは、前に行くことです。そのなかで、時に我々はかなりハイレベルな攻撃のシチュエーションを作り出しています。オフェンスの展開で数人の選手が関わり、特に1タッチを使った時は前へのパスコースがより多くあります。そして毎試合、多くの決定機を作っています。
一方で、ゴール前のクオリティについては向上の余地が大きい。選手にもよく話しています。スプリントしながらどのゾーンに入るべきか、最後のジェスチャーが大事なんだと。どの足を使うか、どう視野を確保するか、シュートの前にキーパーの情報を把握しているかと。また、『もう少しアグレッシブになってくれ』とも話しています。
もちろん、すべてのデュエルに勝てるわけではありません。ただ、我々は自分の身体も使えるし、相手に分からないように身体を使うとか。そしてゴールを取るんです。
また、日本に着いてからずっと言っていますが、我々はいまだにPKがないのが理解できません。常に相手の16メートルに入っていながら、まだPKがない。各試合で20回ほどビッグチャンスは作っているにもかかわらずです。これについてはまた話さなくてはなりません。
それからFKです。テクニックはかなり高いが、ゴール前に動き出す選手をリスペクトしなくては。そこからより多くの得点を取りたいと思っています。現代サッカーでは35パーセントのゴールがFKから生まれると言われますが、我々はゼロです。そこをトレーニング、説明する時間も欲しいところです。
そして、我々の攻撃のクオリティは、我々より強い相手と戦った時に分かるはずです。よりフィジカルコンタクトも増え、戦う意識ももっともたらされるでしょう。そうすることによって、我々のチームをより詳細に分析できて、得点力ももっと伸ばせるはずです」
――イラン戦はアジアトップレベルのチームとアウェーで戦うが、今までのやり方を貫くのか、戦い方を変えるのか?
「やり方は特に変えませんが、選手は変えると思います。恐らく10万人近い観客のなか、なにかできるのではないかな、と。イランはFIFAランキングが日本より上のチームであり、良いテストになるでしょう。
もちろん勝つことにトライしますが、ここでこそ本当のメンタリティが試されるはずです。イランも勝ちに来るでしょう。こちらも勝つ可能性が高いチームをぶつけたい。
ディテールに関しては現地で考えますが、今は(シリアとの)1戦目に集中すべきです。2次予選を1位で通過するために、絶対に勝たなければなりません。シリアは我々のグループで首位に立ち、失点をしていないチームです。
相手をリスペクトしなければいけません。我々にとって一番難しい、一番重要な試合が来たと考えています。まずはこの試合を終わらせてからイラン戦の話をしたいと考えています。
シリア戦に関しては2週間以上前から準備をして、すべての分析ができています。すべて理解できているはずです。あとはトレーニングをして、勝つ準備をするだけです。ただ、簡単な仕事ではありません」
「まず、アフガニスタン戦やカンボジア戦からそれを判断するのは難しい。彼らは本当の意味で“守備固め”をしてきました。もちろん、その2試合でもっと点を取れたのは事実です。毎試合かなりの決定的なチャンスを作っています。そしてそこが、我々のもっと伸びる部分なのです。
守備の面では、徐々に面白いレベルに来ていると感じます。ここまでの2次予選で、相手は我々の16メートルに到達できていません。我々のプレッシャーのキャパシティが上がっていて、存在感を十分に見せつけています。
攻撃面ではもっと効果的にならなければいけません。アフガニスタン戦は6点を取りましたが、もっと取れたはずです。いずれにしても、シリア戦とイラン戦の後、さらに正確な情報が得られるのではないかと思っています。
彼らは、より強いチームで、攻撃してくるチームです。つまり、我々に問題を起こすでしょう。この2試合の後、我々の分析がより真実に近付くはずです。そこで、皆さんの質問にも答えられるようになるでしょう。
我々はどんどん向上していくはずです。今はそれほど強くないと皆さんお考えでしょうが、最終予選はより厳しく、本大会ではもっと強い相手が待っています。そして4段階目として、本大会でなにかを成し遂げる。この段階を徐々に超えていきたいと考えています。
ただ、何度も言っていますが、我々の問題は継続したトレーニングができないところです。(今回も)現地で1回は戦術トレーニングができるかもしれません。とはいえ、まずは疲労回復と休息から入らなければいけません。
つまり、個人との対話、グループの会話が重要になります。全体のディスカッションも通して、私はダイレクトにメッセージを伝えなければいけません」
――就任以来強調していた「縦に速い攻撃」は浸透していると感じるか? それと、ビルドアップについてもう少し説明してほしい。
「フットボールで一番難しいのは、前に行くことです。そのなかで、時に我々はかなりハイレベルな攻撃のシチュエーションを作り出しています。オフェンスの展開で数人の選手が関わり、特に1タッチを使った時は前へのパスコースがより多くあります。そして毎試合、多くの決定機を作っています。
一方で、ゴール前のクオリティについては向上の余地が大きい。選手にもよく話しています。スプリントしながらどのゾーンに入るべきか、最後のジェスチャーが大事なんだと。どの足を使うか、どう視野を確保するか、シュートの前にキーパーの情報を把握しているかと。また、『もう少しアグレッシブになってくれ』とも話しています。
もちろん、すべてのデュエルに勝てるわけではありません。ただ、我々は自分の身体も使えるし、相手に分からないように身体を使うとか。そしてゴールを取るんです。
また、日本に着いてからずっと言っていますが、我々はいまだにPKがないのが理解できません。常に相手の16メートルに入っていながら、まだPKがない。各試合で20回ほどビッグチャンスは作っているにもかかわらずです。これについてはまた話さなくてはなりません。
それからFKです。テクニックはかなり高いが、ゴール前に動き出す選手をリスペクトしなくては。そこからより多くの得点を取りたいと思っています。現代サッカーでは35パーセントのゴールがFKから生まれると言われますが、我々はゼロです。そこをトレーニング、説明する時間も欲しいところです。
そして、我々の攻撃のクオリティは、我々より強い相手と戦った時に分かるはずです。よりフィジカルコンタクトも増え、戦う意識ももっともたらされるでしょう。そうすることによって、我々のチームをより詳細に分析できて、得点力ももっと伸ばせるはずです」
――イラン戦はアジアトップレベルのチームとアウェーで戦うが、今までのやり方を貫くのか、戦い方を変えるのか?
「やり方は特に変えませんが、選手は変えると思います。恐らく10万人近い観客のなか、なにかできるのではないかな、と。イランはFIFAランキングが日本より上のチームであり、良いテストになるでしょう。
もちろん勝つことにトライしますが、ここでこそ本当のメンタリティが試されるはずです。イランも勝ちに来るでしょう。こちらも勝つ可能性が高いチームをぶつけたい。
ディテールに関しては現地で考えますが、今は(シリアとの)1戦目に集中すべきです。2次予選を1位で通過するために、絶対に勝たなければなりません。シリアは我々のグループで首位に立ち、失点をしていないチームです。
相手をリスペクトしなければいけません。我々にとって一番難しい、一番重要な試合が来たと考えています。まずはこの試合を終わらせてからイラン戦の話をしたいと考えています。
シリア戦に関しては2週間以上前から準備をして、すべての分析ができています。すべて理解できているはずです。あとはトレーニングをして、勝つ準備をするだけです。ただ、簡単な仕事ではありません」