「試合で活躍できる選手が良い選手というのを感じてほしい」(西山GM)
2人のインタビューを見守っていた大分の西山哲平GMは、「頼もしいですね」と言って笑った。
西山GM「今回、遠征を一緒にしていると、彼らは度胸が座っているような気がします。プレー中に言葉が通じないことや、生活環境がストレスになっているようには見えない。僕が彼らの歳で海外に行くとなったら、どうだったかなと思う」
今回の留学で、西山GMが選手に期待することは何だろうか?
西山GM「日本では『止める・蹴る』など、細かいことをしっかりできることが良い選手。STVVの練習を見ていると、細かいことはそれほど上手じゃない選手がいるが、試合で点を獲っちゃうとか。そうなると『良い選手の定義』が変わってしまう。『試合で活躍できる選手が良い選手』というのを感じてほしい」
しかし、小野の発言からも感じられるように、どうも彼らは今回の留学序盤で、そのことに気付いたフシがある。
西山GM「自分で気付けたということは素晴らしいこと。ただ、大分に帰ってから、ベルギーでの刺激を新鮮に記憶し続けられるかがポイントだと思います。私たちからも、彼らが意識を高く持ち続けていけるよう刺激を与えていきます」
西山GM「今回、遠征を一緒にしていると、彼らは度胸が座っているような気がします。プレー中に言葉が通じないことや、生活環境がストレスになっているようには見えない。僕が彼らの歳で海外に行くとなったら、どうだったかなと思う」
今回の留学で、西山GMが選手に期待することは何だろうか?
西山GM「日本では『止める・蹴る』など、細かいことをしっかりできることが良い選手。STVVの練習を見ていると、細かいことはそれほど上手じゃない選手がいるが、試合で点を獲っちゃうとか。そうなると『良い選手の定義』が変わってしまう。『試合で活躍できる選手が良い選手』というのを感じてほしい」
しかし、小野の発言からも感じられるように、どうも彼らは今回の留学序盤で、そのことに気付いたフシがある。
西山GM「自分で気付けたということは素晴らしいこと。ただ、大分に帰ってから、ベルギーでの刺激を新鮮に記憶し続けられるかがポイントだと思います。私たちからも、彼らが意識を高く持ち続けていけるよう刺激を与えていきます」
大分の小澤正風取締役COOは「18年に参加した屋敷優成選手、19年に参加した弓場将輝選手がトリニータでプロになれたのは、STVVとの連携の成果もあったと思います。今回も、アカデミーの中で推薦を受けた選手達を連れてきました。彼らが何年後かに大分の中心選手になってくれたら嬉しいですね」と語る。
今季、大分のMFとして先発する機会が増えている弓場選手が「及第点の選手』ではなく『自身のストロングを生かす選手』になろうと気付かされたのもSTVVでの研修が一つのきっかけだったと思います」(小澤COO)のだという。
小澤COO「大分のアカデミーにもうまい選手はいっぱいいる。弓場選手自身も自分が技術的にも特出した選手ではないということを分かっていました。STVVに来たことで戦う気持ちが大事だという事を再認識し、『この厳しい世界で生き残るために自分の長所はなんだろう』と考え、『ボールと相手に強く当たっていける』という自身のストロングに気づき日本に帰ってきました。STVVへの遠征によって彼にとってその気づきができたんだろうと思います」
フロントにとっても、STVV留学は貴重な情報収集の場・学びの場である。
小澤COO「どうしても日本のクラブは、トップチームの方に予算が多く配分されてしまう傾向があり、大分のアカデミーのトレーニング施設は決して恵まれていません。STVVのようなアカデミー用の専用ピッチ、クラブハウスもない。そこは会社としての課題として捉えています。決して見栄えが良くなくても良い。立派なものでなくても良い。必要なものが必要ものとしてあるということを多くのステークホルダーの皆さまに説明しご理解して頂いていく事も我々の責任だと感じております」
小学生年代の指導でも、小澤COOは気づきがあったという。
小澤COO「トリニータでは小学4年生からチーム登録をして、それまではグラスルーツとして、サッカーを通して心身の健康やスポーツをすることの楽しさを教えています。STVVでは7歳から9歳の頃にしっかりボールを蹴らせること、止めることを指導の中心に置いていた。サッカーの楽しさを教えるレベルから、サッカーをうまくすることにつなげることが、STVVはしっかりしていた。普及に関しても、我々はプロサッカークラブのアカデミーとして9歳までの子供達にもしっかりとした基本技術の部分を教えていく事が大事――というのが気づきでした」
今季、大分のMFとして先発する機会が増えている弓場選手が「及第点の選手』ではなく『自身のストロングを生かす選手』になろうと気付かされたのもSTVVでの研修が一つのきっかけだったと思います」(小澤COO)のだという。
小澤COO「大分のアカデミーにもうまい選手はいっぱいいる。弓場選手自身も自分が技術的にも特出した選手ではないということを分かっていました。STVVに来たことで戦う気持ちが大事だという事を再認識し、『この厳しい世界で生き残るために自分の長所はなんだろう』と考え、『ボールと相手に強く当たっていける』という自身のストロングに気づき日本に帰ってきました。STVVへの遠征によって彼にとってその気づきができたんだろうと思います」
フロントにとっても、STVV留学は貴重な情報収集の場・学びの場である。
小澤COO「どうしても日本のクラブは、トップチームの方に予算が多く配分されてしまう傾向があり、大分のアカデミーのトレーニング施設は決して恵まれていません。STVVのようなアカデミー用の専用ピッチ、クラブハウスもない。そこは会社としての課題として捉えています。決して見栄えが良くなくても良い。立派なものでなくても良い。必要なものが必要ものとしてあるということを多くのステークホルダーの皆さまに説明しご理解して頂いていく事も我々の責任だと感じております」
小学生年代の指導でも、小澤COOは気づきがあったという。
小澤COO「トリニータでは小学4年生からチーム登録をして、それまではグラスルーツとして、サッカーを通して心身の健康やスポーツをすることの楽しさを教えています。STVVでは7歳から9歳の頃にしっかりボールを蹴らせること、止めることを指導の中心に置いていた。サッカーの楽しさを教えるレベルから、サッカーをうまくすることにつなげることが、STVVはしっかりしていた。普及に関しても、我々はプロサッカークラブのアカデミーとして9歳までの子供達にもしっかりとした基本技術の部分を教えていく事が大事――というのが気づきでした」