「あえて大海に飛び込んだ」宿敵マドリーを退団した久保建英の現状を古巣バルサの番記者はどう見ている?「ソシエダで絶対に改善すべき課題が…」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2022年08月27日
タケには大きな強みがある
課題はこれまで指摘されてきたように、プレーの連続性を高めることだ。ポジション争いが熾烈なソシエダでスタメンに定着するには、絶対に改善しなければならないポイントだ。
先述した通り、周囲にはサポートする人材に事欠かない。息の合ったプレーを見せ始めていたアレクサンデル・イサクがニューカッスルに移籍したのは痛恨だが、シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノらと相互理解を深めていけば、活躍の余地も広がっていくはずだ。
しかもタケには大きな強みがある。オープンな性格だ。スペイン語をネイティブ並みに流暢に話し、バルセロナ、マドリード、パルマ・デ・マヨルカ、ビジャレアルと風土や文化が異なる街に適応してきた。ソシエダでも加入早々にファンのハートを掴み、サッカーに集中できる環境が整った。
先述した通り、周囲にはサポートする人材に事欠かない。息の合ったプレーを見せ始めていたアレクサンデル・イサクがニューカッスルに移籍したのは痛恨だが、シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノらと相互理解を深めていけば、活躍の余地も広がっていくはずだ。
しかもタケには大きな強みがある。オープンな性格だ。スペイン語をネイティブ並みに流暢に話し、バルセロナ、マドリード、パルマ・デ・マヨルカ、ビジャレアルと風土や文化が異なる街に適応してきた。ソシエダでも加入早々にファンのハートを掴み、サッカーに集中できる環境が整った。
つまるところ、タケは今回賢明な決断をしたと言える。EU外選手枠の関係でマドリーには居場所がなかったわけだが、それを抜きにしても、タケが主戦場とする右サイドには、ロドリゴ、フェデリコ・バルベルデ、マルコ・アセンシオ、エデン・アザールとライバルがひしき合っている。
一方の左サイドは今やヴィニシウス・ジュニオールの独断場だ。カルロ・アンチェロッティ監督が採用する4-3-3においてはどう転んでも、タケが付け入る隙は限られた。そもそも入団以来のレンタル移籍の繰り返しは、上層部の信頼度の低さの裏返しでもある。
さらに言えば、厳しい競争が待っているソシエダに完全移籍したのは、タケの野心の大きさの証だ。いくら才能に恵まれていても、実戦で磨いていかなければ、宝の持ち腐れになってしまう。タイトルコレクションを増やすためだけにチームに居座り続けるような選手もいる中で、タケはあえて大海に飛び込んだ。その意気や良し、だ。あとはピッチで結果を残し、自らの決断を正当化するだけだ。
文●ファン・ヒメネス(アス紙バルセロナ番記者)
翻訳●下村正幸
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一方の左サイドは今やヴィニシウス・ジュニオールの独断場だ。カルロ・アンチェロッティ監督が採用する4-3-3においてはどう転んでも、タケが付け入る隙は限られた。そもそも入団以来のレンタル移籍の繰り返しは、上層部の信頼度の低さの裏返しでもある。
さらに言えば、厳しい競争が待っているソシエダに完全移籍したのは、タケの野心の大きさの証だ。いくら才能に恵まれていても、実戦で磨いていかなければ、宝の持ち腐れになってしまう。タイトルコレクションを増やすためだけにチームに居座り続けるような選手もいる中で、タケはあえて大海に飛び込んだ。その意気や良し、だ。あとはピッチで結果を残し、自らの決断を正当化するだけだ。
文●ファン・ヒメネス(アス紙バルセロナ番記者)
翻訳●下村正幸
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