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相生学院がジュニアユース創設、発起人は入学したての1年生。「高校生と一緒に遊ばせておく」新プロジェクトの狙いとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

加部 究

2022年08月22日

ストリートの世界を選手たちに提供

相生学院の選手たちは、スクールで小学生を指導。アウトプットすることによる成長を選手に促している。写真:相生学院高校提供

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 上船総監督は、新チームについて様々な構想を温めている。

「基本的に試合日になる土日を除くジュニアユースの練習は、週に2度だけに止めます。要するに監督が指導をするのは2日間のみで、残る3日間は高校生と一緒に遊ばせておく。例えば、適当にチーム分けをしてミニゲームをしてもいい。サッカー界では弟が上手くなるという定説がありますが、お兄ちゃんと一緒に遊ぶことで、下の子が勝手に育っていくイメージです」

 かつて南米や欧州で名手が育つ土壌となったストリートの世界を、選手たちに提供するわけだ。一方でゼムノビッチ監督は、こうしたトレーニングや遊びを見て個々の特徴を把握し、より個別のアプローチを描いている。
 
 ちなみに相生学院出身の最初のJリーガー福井悠人がカマタマーレ讃岐と契約をした時に、讃岐の指揮を執っていたのはゼムノビッチだった。

「プロになれるのは、特別なものを持っている選手です。逆に平均レベルで何でもできるファミレスタイプならいくらでもいる。悠人は僕一人が認めて獲ったわけではありません。あのスピード、1対1のドリブル突破などをチームスタッフのみんなが認めたからプロになれたわけです」

 そこで、中学年代からポジション別、さらには個々の特性を見極めて、どこを伸ばし、どこを修正していくかを伝えていく心積もりだ。

 もともと相生学院のプロジェクトは「プロ選手の育成」に主眼を置き、ジェリー・ペイトン(元アーセナルGKコーチ)監督以下トップレベルの指導スタッフを揃えてきた。さらに指導者が上から教え込むだけではなく、選手同士が刺激し合い、高め合っていく伝統が重なっていけば、斬新な世界が構築されていくのかもしれない。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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