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「知性ある動きが際立っていた」久保建英の鮮烈デビュー戦をソシエダ番記者はどう見た?「早くもファンを虜に。懐疑派は…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2022年08月18日

一つ課題を挙げるとすれば…

ゴールシーン以外でも持ち味を発揮。今後に期待を抱かせるパフォーマンスだった。写真:AFP/アフロ

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 ゴールシーンに代表されるように、タケのボールが吸い付くようなファーストタッチには本当に目を見張るものがある。この日は、珍しくいくつか正確に足下に収められない場面もあったが、積極的にボールに絡み、攻撃を牽引し続けた。

 そんな中、一つ課題を挙げるとすれば、イサクとのコンビネーションだ。ただ、これはタケの責任というより、淡白なプレーが目立ったイサクの不調によるところが大きい。対照的にタケは78分にピッチを退くまで、精力的なパフォーマンスを見せ続けた。

 タケがこれから手本とすべきロールモデルは、2019-20シーズンにソシエダでプレーしたマルティン・ウーデゴーだろう。19年夏に同じくマドリーからレンタルで加入した現アーセナルのMFは、1年間、攻撃の中心選手として君臨した。
 
 心強いのは、この夏、フィニッシュワークの精度の向上に重点的に取り組んだことを明かしたようにタケ自身が課題解決の優先順位を適切に見極めることができている点だ。試合を重ねるにつれ、少数派になっている懐疑派が突破口を開くとしたら同じくその部分だが、いずれにせよ彼らは、タケの活躍の前に疑心暗鬼に駆られているはずだ。

 第1節を終えて1得点。しかも勝点3獲得に繋がる値千金の決勝弾だ。初戦から大きく羽ばたいたタケは、早くもチュリ・ウルディン(ソシエダの愛称)のファンを虜にしている。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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