「相手が嫌がるプレーをもっとしていきたい」
後半に入ると、ボランチの飛び出しがより活性化した明治大が、順天堂大を押し込んでいく。71分には右サイドの道渕の突破から、再び藤本が決めて2-0。84分には差波が前向きでボールを持った瞬間に、中央にできたスペースに和泉が走り込む。そこに差波から矢のようなスルーパスが届くと、そのまま独走し、GKと1対1に。シュートを打とうとした瞬間、背後から追っていた相手DFに倒されPKを獲得する。
和泉自らが蹴ったこのPKは、順天堂大GK今川正樹のファインセーブに阻まれ、ゴールにはならなかったが、先制点を導いた流れを作り、PKを獲得したプレーは、まさに立ち上がりから継続したウェーブの動きと、強烈な意思が導き出した。
「ゴールを奪う意欲と、チームがゴールを奪うためにはどうするか考えることが大事だと思っています。自分が『したい』プレーだけでなく、『相手が嫌がる』プレーをもっとしていきたい」
自身はノーゴールという結果に終わり、そこに対する悔しさ、不満は当然あるだろう。だが、エースストライカーとして、さらに上のレベルを目指す者として、自分勝手ではなく、チームの勝利への近道を模索しながらプレーすることこそ、より自分を高める手段であることを和泉はよく理解をしている。この試合はまさに、それを実証する試合だった。
取材・文:安藤隆人
和泉自らが蹴ったこのPKは、順天堂大GK今川正樹のファインセーブに阻まれ、ゴールにはならなかったが、先制点を導いた流れを作り、PKを獲得したプレーは、まさに立ち上がりから継続したウェーブの動きと、強烈な意思が導き出した。
「ゴールを奪う意欲と、チームがゴールを奪うためにはどうするか考えることが大事だと思っています。自分が『したい』プレーだけでなく、『相手が嫌がる』プレーをもっとしていきたい」
自身はノーゴールという結果に終わり、そこに対する悔しさ、不満は当然あるだろう。だが、エースストライカーとして、さらに上のレベルを目指す者として、自分勝手ではなく、チームの勝利への近道を模索しながらプレーすることこそ、より自分を高める手段であることを和泉はよく理解をしている。この試合はまさに、それを実証する試合だった。
取材・文:安藤隆人