バッカが2ゴール! ミランがパレルモとの乱打戦を制する!

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年09月20日

「トップ下の10番」としては落第だ。

2試合連続でスタメンを飾った本田は、守備で大きく貢献するも、攻撃では結果を残せなかった。(C)Alberto LINGRIA

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 活躍が光ったのは、ドッピエッタのバッカはもちろん、右からクツカ、モントリーボ、ボナベントゥーラと並んだ3センターハーフだ。攻守に奔走したこのトリオの奮闘なくして、勝利はありえなかった。
 
 また、この日がセリエA2戦目とは思えない堂々たるパフォーマンスを見せた18歳のカラブリアにも、アンダーラインを引いておくべきだろう。
 
 本田は相変わらずディフェンスの局面ではほぼ完璧に機能。守備時はトップ下を中盤のラインまで下がらせるミハイロビッチ監督の戦術を忠実に守り、身体を張ったボール奪取を何度か見せた。
 
 しかし、攻撃面はやはり物足りない。前節と比べればフィニッシュに絡むシーンが多かったとはいえ、インテルとパレルモの個人能力の巨大な差を考えれば、当然と言えなくもない。
 
 前半はボールを受けてもほとんど前を向けず、後半はパレルモが疲弊した恩恵を受けて敵2ライン間で何度かフリーになるも、一度として決定的なチャンスを創出できなかった。「トップ下の10番」としては落第だ。
 
 パスを捌いた後にチームメイトに大声で怒りを露わにするシーンが何度かあるなど、ややフラストレーションを溜め込んでいる印象もあり、78分には守備固めのためアンドレア・ポーリとの交代でベンチに下がった。
 
 守備はほぼ完璧、攻撃は低調という状況が続く本田を、はたしてミハイロビッチ監督はどう評価するのか。
 
 開幕2試合でインサイドハーフのスタメンを張ったアンドレア・ベルトラッチは、早ければ翌節のウディネーゼ戦(9月23日)、遅くとも翌々節のジェノア戦(9月27日)には故障から復帰見込み。そうなれば好調ボナベントゥーラがトップ下に回る可能性もある。
 
 一刻も早くゴールやアシストなど目に見える分かりやすい結果を残さない限り、本田のトップ下における序列が下がっても不思議はない。
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