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【総体】蹴ってよし、投げてよし――。8強入りの矢板中央に現われた“セットプレーのスペシャリスト”が持つ特大級のポテンシャル

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年07月26日

1対1の守備にも自信

木村はプレースキックの精度に加え、守備も安定。評価は右肩上がりだ。写真:松尾祐希

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 スローインに加えて、左足のキックも魅力のひとつ。チームのプレースキッカーとして欠かせない存在で、相手が嫌ながる場所にボールを蹴り分ける技術も持ち合わせる。まさに投げて良し、蹴って良しの左SBとして評価は右肩上がりだ。

 課題だった1対1の守備も安定感を増しており、東山戦でも182センチの高さを生かしながら、相手に身体をぶつけてボールを奪うシーンが何度もあった。対面のC大阪入団内定MF阪田澪哉(3年)を完璧に封じ、チームの勝利に貢献した。

 中学時代はディフェンスに難があり、ディフェンスに磨きをかけたい一心で堅守に定評がある矢板中央の門を叩いたが、そんなことを微塵も感じさせない守備だった。ここまでの戦いを振り返っても、手応えは十分。「対人プレーで手応えを得ている。1対1の局面でも自分の守備で完結して、攻撃につなげることができている」と言うまでに自信を深めている。
 
 次なる相手は優勝候補筆頭の前橋育英(群馬)。U-17日本代表歴を持つFW小池直矢(3年)を筆頭に個人技で打開できる選手が多く、攻撃力は今大会ナンバーワンで、押し込まれる展開が予想される。

 磨きをかけてきた守備でチームを救いながら、自慢のロングスローやプレースキックで得点を演出できるか。チームの歴史をさらに塗り替えるためにも、木村の力が必要だ。個人としてもさらに経験を積めば、大学経由でのプロ入りも目ざせるだけに、今夏に1試合でも多くハイレベルなゲームを味わうためにも準々決勝は負けられない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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