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収穫が乏しかったスコアレスドローの中国戦。サイド攻撃を試みるも、連動不足やスペースの潰し合いに

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2022年07月26日

森保ジャパンらしい攻撃の詰まり方

森島はプレースタイルと会わないポジションで起用された。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 中央はかなり密度が高いので、打開の糸口はサイドに見出すしかない。前半の序盤は宮市亮のスピードを生かした、ランニングやドリブルが有効だった。しかし、相手DFが宮市への対応を修正し、早いタイミングで寄せ、スピードに乗らせないようにやり方を変えると、逆に日本がサイドへ展開したボールが引っかかるようになった。

 本来は宮市が対応された時点で、次の手を繰り出さなければならない。釣り出した相手ウイングバックの背後へ走るような変化があれば、崩し続けることはできた。ただし、トップ下の脇坂泰斗を含め、そうした連動は足りない。ウイングの1対1に頼り続ける、森保ジャパンらしい攻撃の詰まり方だった。

 一方、左サイド側も今ひとつ。攻撃のイメージがはっきりしなかった。

 先述の通り、中国はFWが下がって守備に参加するため、カウンターに出るときはサイドハーフが起点になる。サイドからボールを運び、時間を作ってから勝負をかける。それだけに日本としては、中国のサイドハーフをコントロールできるような立ち位置を、ポゼッション時から取り続ける必要があった。
 
 ところが、その役割をサイドバックの佐々木翔がやると、佐々木はハーフスペースに立つことになり、大外に開くのは左サイドハーフの森島司になる。右サイドならその関係でも構わない。小池龍太がハーフスペース、宮市が大外なら、彼らの得意なポジションだ。

 しかし、森島は宮市とは異なり、ウイングタイプではない。森島を中に入れるとしたら、佐々木が大外を駆け上がり、野津田や橋本といったボランチに中国のサイドハーフのコントロールを任せることもできたが、連動は少なく、互いにスペースを潰し合う場面が目についた。

 伊東純也が務める右サイドに宮市、南野拓実が務める左サイドに森島を置いたシステムは、森保ジャパン本隊に特徴がよく似ている。あえてそうして、連係を探るねらいがあったのかもしれないが、収穫は乏しかった。

取材・文●清水英斗(サッカーライター)

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