W杯を控えた時期のE-1選手権は、フル代表の活動とは乖離

中国戦は狙い通りのアタックを繰り出せず。広島勢が左半分を占めたが、むしろ主に攻撃は脇坂(写真)がタクトを取る右サイドからだった。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
確かに広島勢5人がスタメン出場した2戦目は、J1で首位を走る横浜勢を軸に川崎、湘南勢が絡んだ初戦より決定力を導き出すのが難しかった。広島勢が左半分を占めたが、むしろ主に崩しはここでは才能傑出の脇坂泰人がタクトを取る右サイドからだった。
さらに終始攻勢を維持した日本も「早い時間帯に決まっていれば香港戦と同じようになっていたかもしれない」という指揮官の見解とは裏腹に、ほぼ決まったと思えるような形は脇坂が絶妙なラストパスを細谷真大に通したのと、終盤に圧倒的な活力を吹き込んだ相馬勇紀がエリア内で2人を置き去りにしたシーンくらいだった。
さらに終始攻勢を維持した日本も「早い時間帯に決まっていれば香港戦と同じようになっていたかもしれない」という指揮官の見解とは裏腹に、ほぼ決まったと思えるような形は脇坂が絶妙なラストパスを細谷真大に通したのと、終盤に圧倒的な活力を吹き込んだ相馬勇紀がエリア内で2人を置き去りにしたシーンくらいだった。
改めて日本人監督の難しさを痛感した。ワールドカップを控えた時期のE-1選手権は、代行監督を立てても良いくらいフル代表の活動とは乖離している。本来経験の場を与えるなら、もっと未来を見据えても良かった。おそらく外国人監督なら、迷わずそういう選択をするだろう。だが日本人監督は、日本サッカー全体のモチベーターとしての役割も考慮しなければならない。そこで森保監督は幅広い年齢層にチャンスを与えた。
今年は異例の変則日程ではあるが、今後Eー1選手権は開催時期や状況を考慮し、技術委員会を中心にその都度、向き合い方を精査するべき必要がありそうだ。今、指揮官が本当にチェックしたい選手は欧州のほうが多そうだし、これから未招集の国内組を本大会に連れて行くとは思えない。それなら4年先やパリ五輪を睨んだメンバーに絞り込んだほうが、同じ躓くにしても貴重な教訓として良薬になったはずだ。
取材・文●加部究(スポーツライター)
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