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「何も答えが浮かばなかった」。西野朗・前日本代表監督がロシアW杯で味わった“キツかった経験”

カテゴリ:日本代表

増島みどり(スポーツライター)

2022年07月12日

ロシア大会で選手選考の基準にした“経験値”の真意と、森保監督のぜい沢な悩み

ブラジル・ワールドカップで屈辱にまみれた長友は、その4年後、ロシアの地で躍動。日本代表のベスト16入りに大きく貢献した。写真:GettyImages

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 4年前は、本当に「ロシアW杯限定」としたチームを短い時間で作り、毎試合、ドラマチックな展開でベスト16入り。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が解任されるスクランブル体制のなか、何とか「ミニマムの目標」(西野)は達成したが、そのメンバーを選ぶうえで西野が大事にしたのは、ブラジルW杯からどんな思いで、ロシアに賭けて来たのか、だったという。将来的に有望な若手も確かに育ってはいたが、チーム全体を短期間で融合させるのを最優先し、経験値をもっとも大事な選考基準に据えた。  
「ブラジルでコロンビア戦(グループリーグ最終戦)に負けて、寝転んだ芝生くらい不愉快な感触ってなかっただろうし、あそこまで座り心地の悪いベンチだってないだろう。あの不愉快な感触、世界一座り心地が悪いベンチを忘れず、ロシアにかけた選手の思いを信じた選考だった。ケガをしていたオカ(FW・岡崎慎司)、本田圭佑を入れた理由で、選手には先発かバックアップかそういう話も伝えていた。

 今回は、長友(佑都)、麻也(吉田)も落ち着いてW杯に合わせて来るはずだ。あのベルギー戦、ピッチでもベンチでもどうしようもない居心地の悪さを味わった選手たちが、どんな思いでやってきたかは僕も見てきた。

 選手起用を伝えると、森保監督は、『(西野)監督の真意は……』と、選手と自分の間に入って、細かなコミュニケーションを取ってくれて……選手の気持ちを優先する雰囲気を持っている監督で、カンがとても優れている。広島の監督時代も、ある程度決まった形で戦術的な交代をしていたので、あらかじめ、選手とコミュニケーションを取っていたんだろう。そのうえで緻密さ、正直に、4年をかけて、何だったら、3チームでも4チームでも作れるような競争力を保って代表を見てきたわけでしょう。選手が信頼しないはずがない。

 カードだって、オプションだって、過去とは比べものにならないほど持っている。まぁ、それはそれで選び切れない難しさもあるだろうね。それを、ぜい沢な悩みというんだけれどね」
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