「監督が最終判断するタイミングで絶好調のパフォーマンスを」
しかしながら、5月末からスタートした直前合宿は怪我からのスタートを強いられた。日本が韓国に0-2で完敗した埼玉スタジアムでの壮行試合には不出場。事前キャンプ地ザースフェーで全体練習に合流したものの、最後のテストマッチとなるコートジボワール戦も控え組中心の3本目でプレーする羽目になった。「W杯本番でも松井の出番は多くないかもしれない」とネガティブな見方をされることも多かった。
けれども、本人は「大事なのは、初戦カメルーン戦で自分自身の状態を100%に持っていくこと」と割り切り、フィジカルを上げることに集中した。それが奏功。高地トレーニングによって心肺機能や走力が劇的に向上し、カメルーン戦1週間前のジンバブエとの練習試合で主力組の右FWに滑り込んだ。そこから南アでの大ブレイクにつなげたのだから、いかに松井が「本番に強い男」かよく分かるだろう。
「本番で活躍するためには、W杯前の勝っている親善試合に出て、監督に好印象を与えるのが1つのポイント。加えて言うと、初戦の1か月前くらいにピークに近い状態まで引き上げることが肝心です。僕の場合は少し調整が遅れましたけど、約10日前には仕上がっていた。監督が最終判断するタイミングで絶好調のパフォーマンスを見せていたら、W杯に出られる確率がかなり上がると思いますね」と松井は自身の経験を踏まえながら語る。
11月23日のドイツ戦でカタールW杯の初陣を迎える森保ジャパンの場合を考えてみると、まず9月のアメリカ戦ともう1試合のテストマッチで勝利し、そこで良い活躍をしていることが、カタールの主力に近づく一歩となる。そして、10月頃には所属先でトップに近いところまでコンディションを高めることが肝要だ。
けれども、本人は「大事なのは、初戦カメルーン戦で自分自身の状態を100%に持っていくこと」と割り切り、フィジカルを上げることに集中した。それが奏功。高地トレーニングによって心肺機能や走力が劇的に向上し、カメルーン戦1週間前のジンバブエとの練習試合で主力組の右FWに滑り込んだ。そこから南アでの大ブレイクにつなげたのだから、いかに松井が「本番に強い男」かよく分かるだろう。
「本番で活躍するためには、W杯前の勝っている親善試合に出て、監督に好印象を与えるのが1つのポイント。加えて言うと、初戦の1か月前くらいにピークに近い状態まで引き上げることが肝心です。僕の場合は少し調整が遅れましたけど、約10日前には仕上がっていた。監督が最終判断するタイミングで絶好調のパフォーマンスを見せていたら、W杯に出られる確率がかなり上がると思いますね」と松井は自身の経験を踏まえながら語る。
11月23日のドイツ戦でカタールW杯の初陣を迎える森保ジャパンの場合を考えてみると、まず9月のアメリカ戦ともう1試合のテストマッチで勝利し、そこで良い活躍をしていることが、カタールの主力に近づく一歩となる。そして、10月頃には所属先でトップに近いところまでコンディションを高めることが肝要だ。
欧州組であれば、新シーズンが7~8月に開幕し、9~10月には絶対的主力の地位を築いておかなければいけない。今夏の移籍組はやや難しい環境を強いられるかもしれない。
「この夏は南野(拓実/モナコ)や守田英正(スポルティング)を筆頭に移籍を選んだ欧州組が多いですけど、新天地へ赴けば試合に出られなくなるリスクがどうしても上がる。僕が今、欧州にいて、クラブでコンスタントに出ている選手なら、このタイミングでの移籍はできるだけ回避する方向で考えると思います。
それだけワールドカップというのは夢の大舞台。キャリアの全てを賭けると言っても過言ではないくらいの気持ちで僕は挑んでいました。『ビッグクラブにステップアップしたい』『チャンピオンズ・リーグに出たい』など、クラブレベルの夢を最優先に考える選手も少なくないでしょうけど、ワールドカップは人生を賭けても惜しくない場所なんです。4年に一度しかない、世界中に注目される大舞台ですからね。僕は南アの前のシーズンをグルノーブルで過ごして正解だったと思っています」
「この夏は南野(拓実/モナコ)や守田英正(スポルティング)を筆頭に移籍を選んだ欧州組が多いですけど、新天地へ赴けば試合に出られなくなるリスクがどうしても上がる。僕が今、欧州にいて、クラブでコンスタントに出ている選手なら、このタイミングでの移籍はできるだけ回避する方向で考えると思います。
それだけワールドカップというのは夢の大舞台。キャリアの全てを賭けると言っても過言ではないくらいの気持ちで僕は挑んでいました。『ビッグクラブにステップアップしたい』『チャンピオンズ・リーグに出たい』など、クラブレベルの夢を最優先に考える選手も少なくないでしょうけど、ワールドカップは人生を賭けても惜しくない場所なんです。4年に一度しかない、世界中に注目される大舞台ですからね。僕は南アの前のシーズンをグルノーブルで過ごして正解だったと思っています」