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【W杯を手繰り寄せた男たち|中西永輔編】本大会への執着心と準備力で滑り込み。世界の名手には“動き出し”で勝負

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年06月26日

「狙いはハマったし、負けていなかった」

中西永輔(なかにし・えいすけ)1973年6月23日生まれ。現役時代は市原(現千葉)、横浜で活躍。身体能力に優れ、攻撃性能も高かった元DF。J1通算309試合・34得点。日本代表通算14試合・0得点。

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 上昇気流に乗った中西は、夢に見たW杯の舞台で、初戦アルゼンチン戦のスタメンを勝ち取る。託されたのは、強力2トップの一角を占めるクラウディオ・ロペス封じという大役だった。

「目の前にはロペスや(ガブリエル・)バティストゥータ、(アリエル・)オルテガなどスーパースターが並んでいてワクワクしましたね。ロペスに対しても自分なりに映像を繰り返し見てイメージを作り、動き出しで勝つことを意識して守りました。狙いはハマったし、負けていなかったと思う。

 結果的には不運な形からバティに決められ、0-1で敗れましたが、負ける相手じゃないと感じた。自分としてはサッカー人生で最高のパフォーマンスを出せた試合。それがあの大一番だったのは幸せでしたね」
 
 続くクロアチア戦も0-1で敗れたが、中西は非常に良い仕事を見せた。敵のダボル・シュケルは主に秋田豊がケアし、中西はフォロー役を担った。司令塔スボニミール・ボバンの不在でパスの出し手が欠けたことと、35度近い猛暑も重なり、クロアチアは苦戦。スピード面では日本が勝ったが、ここ一番でシュケルに決められた。勝負の分かれ目は「細部の差」だと中西は痛感させられた。

「最後のジャマイカ戦は出られなかったんですが、落選危機からワールドカップ出場まで巻き返せたのは、一度はどん底に落ちた過去を自分なりに生かせたからでしょう。欧州組が多くなった今はクラブと代表の比重の置き方が違うのかもしれませんが、僕はワールドカップを想定して、練習から研究まで自分にやれることは全てやった。本大会への執着心と準備力が滑り込みにつながったのかなと今も感じます」

 やはり直前で下剋上を起こす人間は何かが違う。24年前に全身全霊を注いでW杯に突き進んだ中西は、そのことを色濃く示してくれた。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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