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サッカーアナリストが見たチュニジア戦|実は破綻していなかった守備。サイド攻撃を得点につなげるために必要なこととは?

カテゴリ:日本代表

杉崎健

2022年06月16日

守備は組織としては破綻しておらず修正できる

ミドルゾーンでは遠藤(写真)らがボールを奪えていた。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 4-1で勝利したパラグアイ戦は、色んなパターンで得点できました。外からも、真ん中からも、やり直して3人目での崩しも。どの試合でも様々な形で崩す必要がありますし、チュニジア戦でも中からの崩しを見たかった。

 チュニジアの真ん中が堅いとは、個人的には思わなかったです。ヨーロッパや南米の試合と比べれば、全然堅くない印象でした。あの守備をものすごく堅いというならば、スペインやドイツは崩せません。中央での崩しのパターンを作らなければワールドカップでベスト8は難しいかもしれません。

 一方の守備では、3失点したものの、ペナルティエリア内に入られたのが前半は1回、前後半合わせても3回のみでした。遠藤選手を中心にミドルゾーンでボールを奪う回数が多く、ディフェンスラインの背後を突かれなかった。裏のケアはしっかりできていた印象です。個人のミスで失点はしました。ただ、チーム組織として守備が破綻していたかというと、そうではないと思います。

 ペナルティエリア内に入られた回数は、パラグアイ戦、ガーナ戦ともに2回。相手からしてみたら「全然日本に対して攻撃できない」と感じるぐらいの守備でした。
 
 チュニジア戦は3失点してしまったので、高く評価することはできません。ただ、今後改善できる部分だと思います。もう少し、選手間のコミュニケーションなど、ちょっとしたチームとしてのコンセプトを修正するだけで防げる。修正という意味では、本戦まで5か月あることを考えると、十分修正できる範囲だと思います。

 とはいえ、それは対強豪となると違いますよね。特に、6月の4試合を通してみると、ブラジル戦で世界は遠いと感じました。前半にペナルティエリアに入られた回数は12回、前後半合計だと23回にも及びます。ここまでの差があるかと衝撃的でした。

 スコアこそ0-1でしたが、「PKのみの1点に抑えた」とか、「それ以外はよく身体を張った」「センターバックがネイマールにもしっかり行けていた」という話ではないというくらい、差があり過ぎると見せつけられた試合でした。
 
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