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なぜU-21日本代表は韓国に圧勝できたのか。ライバル撃破、2つの要因は「マネジメント」と「スカウティング」

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2022年06月13日

「臨機応変にプランBまで用意していた」(大岩監督)

中盤で攻守にフル稼働した藤田。韓国は想定と異なる布陣とメンバーだったが、「みんな上手く対応できていた」と振り返る。(C)2022 Asian Football Confederation (AFC)

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 2つ目がスカウティングの部分だ。試合前から日本はテクニカルスタッフを中心に韓国の分析を行ない、何パターンか相手の戦い方を想定していた。相手の戦い方について、大岩監督もこう話す。

「自分たちがプランを立てていたところと、なかなか上手くいかなかったところがあったんですけど、臨機応変にプランBまで用意していた。そのなかで、それを使い分けながら選手はやってくれましたね」

 韓国のスターティングメンバーが発表された際に前述の通り、アクシデントで予想とは異なった。キックオフしてからも相手の立ち位置が想定と違い、4−3-3ではなく4−2−3−1でスタートしている。

 相手の状況を踏まえ、選手たちは即座に対応。ダブルボランチの藤田はビルドアップで最終ラインをサポートする形を取り、相棒の山本が中盤の底で前線とのつなぎ役を担う。ショートカウンターを主体に効果的に攻め込み、ボールの奪い方も狙いが定まっていた。

 相手を見て戦うのは現代サッカーでは当たり前だが、状況に応じて変えるのは簡単ではない。それをスムーズにできるのは、分析班が得た情報をコーチングスタッフがしっかりと落とし込んでいるからこそ。さらに実行できるのは、選手たちが各クラブでサッカーIQを高めているからだろう。
 
「相手のポジションやスタメンの選手がちょっと違ったけど、そこはみんな上手く対応できていた」とは藤田の言葉。試合中に指揮官から指示を出されずとも、最善の策を取れる大岩ジャパンの強みが存分に発揮された。

 15日の準決勝では開催国のウズベキスタンと対戦する。韓国とは異なる特徴を持つチームだが、コンディションと分析を含めて周到な準備ができれば恐れるに足らない。チームとしての完成度が高まりつつある大岩ジャパンが次戦でどんな策を打つのか注目だ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

[試合情報]
AFC U23アジアカップ2022
準決勝
日本代表 vs ウズベキスタン代表
2022年6月16日(木)1時キックオフ
DAZN独占配信

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