「スタメンから外すこともあった」ワケとは?
本人と小井土監督の言葉通り、最大の武器である突破からのラストパス、フィニッシュは出せなかったが、たった20分間ほどの出場時間にもかかわらず、三笘はブラジルを相手に3度も突破を試みる積極的なプレーを見せた。
「彼が今回感じた壁は、コンディションも万全でパフォーマンスを上げてきたなかでも、敵わない相手がいるんだという壁。僕はそのなかでもどんどん仕掛けに行った姿勢は素晴らしいと思いましたし、一回変化をつけて中に仕掛けてPKをもらいそうになったシーンとか、強い意志と冷静さを持ってプレーをしてくれたことが嬉しかった」(小井土監督)
大学時代、小井土監督は三笘を1年時からトップチームで起用しながらも、不動のレギュラーではなく、ベンチスタートにしたり、試合に起用しなかったこともあった。それはある点を考慮してのことだった。
「彼が今回感じた壁は、コンディションも万全でパフォーマンスを上げてきたなかでも、敵わない相手がいるんだという壁。僕はそのなかでもどんどん仕掛けに行った姿勢は素晴らしいと思いましたし、一回変化をつけて中に仕掛けてPKをもらいそうになったシーンとか、強い意志と冷静さを持ってプレーをしてくれたことが嬉しかった」(小井土監督)
大学時代、小井土監督は三笘を1年時からトップチームで起用しながらも、不動のレギュラーではなく、ベンチスタートにしたり、試合に起用しなかったこともあった。それはある点を考慮してのことだった。
「チームの中で勝つために必要なプレーをやり続けられるかというと、攻撃面で一瞬は煌めくかもしれませんが、守備で穴になってしまったり、薫がいることでチームが彼のリズムになってしまって、チーム全体としては流れが悪くなってしまうところもあった。だからこそ、シンプルに戦術的な理由でスタメンから外すこともありました。
でも、すごいなと思ったのは、本人がそのなかで自分にベクトルを向けて、思考と工夫と努力をたゆまなかったことですね。毎年、自己分析シートを選手達に書かせているのですが、薫のシートを見ると『口には出さないけど、こんなところまでちゃんと考えているんだな』と思うことが多々ありました。客観的に見えるし、足りない部分をきちんと言語化できる選手だと思ったからこそ、ときには厳しいことも言いましたし、起用しない選択をしても、薫なら腐らずに成長してくれるという確信がありました」
小井土監督は三笘を左サイドハーフ、左ウイング以外にもトップ下や1トップでも起用した。中央のポジションを託されたことで、周りと連動しながらチームとしてリズムを作りつつ、そこからチャンスとなるタイミングで自らの武器であるスピードに乗ったドリブルを発揮することを覚えていった。
でも、すごいなと思ったのは、本人がそのなかで自分にベクトルを向けて、思考と工夫と努力をたゆまなかったことですね。毎年、自己分析シートを選手達に書かせているのですが、薫のシートを見ると『口には出さないけど、こんなところまでちゃんと考えているんだな』と思うことが多々ありました。客観的に見えるし、足りない部分をきちんと言語化できる選手だと思ったからこそ、ときには厳しいことも言いましたし、起用しない選択をしても、薫なら腐らずに成長してくれるという確信がありました」
小井土監督は三笘を左サイドハーフ、左ウイング以外にもトップ下や1トップでも起用した。中央のポジションを託されたことで、周りと連動しながらチームとしてリズムを作りつつ、そこからチャンスとなるタイミングで自らの武器であるスピードに乗ったドリブルを発揮することを覚えていった。