公式戦の中でトライ&エラーを繰り返していけば――
ただし、ネガティブな材料ばかりではない。前橋育英戦では後半開始早々の失点で1−3とされ、相手に主導権を握られて手も足も出ない展開だった。そこから66分にロングスローからCB三橋春希(3年)が決めると、一気に試合の流れを変えている。フィジカルの強さを全面に押し出し、ロングボールやセットプレーをうまく使いながら攻め込んだ。
すると、ショートパスとダイナミックなサイドチェンジで面白いように攻撃を仕掛けていた前橋育英が怯み、徐々に最終ラインが後退していく。その結果、前線と中盤の間にスペースが生まれ、青森山田は自分たちのペースでボールを運ぶ時間が増えた。合言葉である“1本中の1本を決める”を体現し、流れをひっくり返したのは流石の一言。試合には勝てなかったが、青森山田に根付く伝統が、今年のチームにも脈々と受け継がれていることを感じさせた。
すると、ショートパスとダイナミックなサイドチェンジで面白いように攻撃を仕掛けていた前橋育英が怯み、徐々に最終ラインが後退していく。その結果、前線と中盤の間にスペースが生まれ、青森山田は自分たちのペースでボールを運ぶ時間が増えた。合言葉である“1本中の1本を決める”を体現し、流れをひっくり返したのは流石の一言。試合には勝てなかったが、青森山田に根付く伝統が、今年のチームにも脈々と受け継がれていることを感じさせた。
「3連勝は去年のおまけであって、相手が警戒してくれたから。正解はないので、やれることをやっていく」(黒田監督)
ここから王者はどう立て直していくのか。逆に言えば、ゲームコントロールや“ゴールを隠す守備”は実戦を積むことで身に付く。公式戦の中でトライ&エラーを繰り返していけば、改善できる課題だろう。シーズンはまだ始まったばかり。苦しんだ先には最高の景色があると信じ、青森山田は茨の道を走り続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
編集部が厳選! 2022年の高校サッカー界を盛り上げる注目銘柄300選~関西編
青森山田に3発勝利。全得点に絡んだ前橋育英10番・高足善の“気づき”「まさかこんなにドリブルできるなんて…」
【PHOTO】2022年の高校サッカー界を彩る注目選手を写真でチェック!~関西編
ここから王者はどう立て直していくのか。逆に言えば、ゲームコントロールや“ゴールを隠す守備”は実戦を積むことで身に付く。公式戦の中でトライ&エラーを繰り返していけば、改善できる課題だろう。シーズンはまだ始まったばかり。苦しんだ先には最高の景色があると信じ、青森山田は茨の道を走り続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
編集部が厳選! 2022年の高校サッカー界を盛り上げる注目銘柄300選~関西編
青森山田に3発勝利。全得点に絡んだ前橋育英10番・高足善の“気づき”「まさかこんなにドリブルできるなんて…」
【PHOTO】2022年の高校サッカー界を彩る注目選手を写真でチェック!~関西編