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「残りの9~10人のレベルをいかに高めるか」元代表監督トルシエが語る、森保ジャパンの欠点。W杯本大会までに必要なことは――

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年05月18日

グループ突破に必要な勝点4をどう奪うか

トルシエ氏は、中立地開催となった昨年のワールドカップ・アジア最終予選の中国戦など、カタールでの試合を経験している点も大きいと語る。(C)JFA

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 手本となるのは2018年、ロシア大会のグループステージ3戦目で、韓国がドイツを破った一戦です。当時の韓国代表は球際に強く、組織的な守備から一気に攻め上がり、アディショナルタイムに2ゴールを挙げて完封勝利を収めました。

 今の日本代表にも、球際の強さと攻撃時のスピードがあり、最終ラインの4人は高い技術レベルを備えています。ですが、どちらかと言えば個の力というよりも、チームとしての守備に、より魅力を感じます。5人のブロックで守り、前の5人のスピードを生かして攻め上がる戦いは、ドイツにも有効でしょう。

 日本が組み込まれたグループEを突破するには、最低でも勝点4が必要だと考えます。そのためにも、コスタリカかニュージーランド(恐らくコスタリカになるでしょうか)との第2戦、ここは勝点3が欲しいところです。それが前提になりますが、ドイツとの初戦で勝点1が得られれば、4ポイントに届きます。

 最終節で戦うスペインは非常に厄介な相手です。選手層も充実していて、どんな戦況でも勝利への道筋を描いてきます。スペインが勝点6で3戦目を迎えた場合は、決勝トーナメントに向けて控え選手を多めに出してくることが想定されます。その場合、投入された選手たちは自分をアピールすべく、必死に戦って来るはずです。逆に、日本に勝たなければならない状況なら、全身全霊で向かって来るでしょう。日本にとって相性が良いとは言えないスペイン戦に期待するのは禁物です。
 
 そう考えるとやはり、今回の対戦順は悪くはないのです。初戦はそもそも難しく、格下が相手だと必要以上にプレッシャーがかかり、なかなか思うような試合運びができないものです。日本と戦うドイツも例外ではないはずです。そこでなんとか踏ん張り、チーム状態が上がってから迎える2戦目を勝ちに行く。第3戦は最も難しい相手なので、まずは初戦、2戦目で実力を出し切り、その後に状況に応じた戦い方を考えれば良いでしょう。

 開催地のカタールは、日本にとって、過去3大会よりも戦いやすい場となるはずです。例えば、ブラジル大会のように試合間の長い移動や気候差がなく、南アフリカのような、治安への不安や未知数な要素もそれほどありません。

 もちろん、暑さなど懸念される要素もありますが、日本には、予選で中東を経験したというアドバンテージがあります。まだ準備段階ながら、現地の様子を見聞きする限り、スタジアム内のエアコンは機能し、キャンプ予定地や練習場、ピッチコンディションも良さそうです。日本にとってネガティブなサプライズは少なくなるのではないでしょうか。
 
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