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恵まれた環境で自己研鑽に励む京都内定FW木村勇大。関西No.1ストライカーを育むウタカの“金言”

カテゴリ:大学

安藤隆人

2022年04月25日

厳しくも的確なアドバイス

京都で学んだことを大学ではチームメイトに発信。木村の本領発揮はまだまだこれからだ。写真:安藤隆人

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 京都に行くたびに、ウタカは木村に対してフレンドリーに接してくれるという。それだけでなく、「いつも『DFの目を見ろ』、『DFの思考を読め』と言ってくれますし、僕が1つ質問をすると10もの回答を返してくれるんです」と、自分の経験則を惜しげもなく教えてくれ、生きたアドバイスをくれる。

 今年の沖縄キャンプでFC東京とのトレーニングマッチに臨んだ時には、途中でCBに入った森重真人に駆け引きで上回られ、思うようなプレーができなかった。試合後、真っ先にウタカのもとに質問に行った。

 すると『まず前半の時点で相手の特徴を知ったり、相手が何を得意としているのかを把握して、そのうえで相手の嫌なプレーをできるようにならないといけない』というアドバイスから始まり、『足もとにしろ、背後にしろ、できるだけ相手の視野から消えろ。2CBの間に立つか、あえてSBに寄って立つか。だいぶ手前に落ちたり、深く裏に入ったりと相手の視野から消えて、相手のストロングを出させない位置から勝負を仕掛けろ』など、次から次へと具体的な助言をもらった。

 また別の練習試合でもセーフティなプレーを選択する木村に対して、『わざわざ自分から相手の視界に入っていくな。どんな相手でも駆け引きをしろ。お前は相手の予想できる範囲内でプレーしている』と厳しくも的確なアドバイスをくれた。

「実際にウタカのプレーを映像で見ても、彼はどの試合でも駆け引きをして、それを繰り返すことでチャンスをものにする確率を上げている。持っている能力もあるのですが、それに甘えずに常に頭を使ってプレーしているからこそ、今もゴールを量産できているのだなと改めて思いました」
 
 木村にとってウタカは師匠であるが、京都に行けばライバルになる。有言実行を続けるウタカの存在がある限り、現状で満足できるような甘えは一切生まれてこない。同時に関西学院大では、自分がウタカのような役割をしないといけない責務を負う。学んだことを身体に叩き込みながら、かつ周りの後輩たちや仲間に自分の駆け引きに基づいたプレーを発信していく。

 木村はインプットとアウトプットの両方を京都と関西学院大で行ない、自己研鑽につなげることができている。この恵まれた環境をどうプラスに変えていくことができるか。最高の師とライバルを得た関西ナンバーワンの大学生ストライカーの本領発揮はまだまだこれからだ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【PHOTO】敵地・駅前不動産スタジアムに駆けつけた京都サンガF.C.サポーター!
 
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