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「殴られる前に殴りに行く」。勝利への流れを安定化させるために、名古屋に必要なのは“燃費の向上”だ

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2022年04月07日

いかに力を発揮できる試合展開に持ち込むか

 土壇場で結果をひっくり返した試合展開には、「短い出場時間の選手も本当によく頑張ってくれた。選手たちが今日は本当に気持ちを出して戦ってくれた」と指揮官も声を震わせる。

 先制された試合の運び方、得点へのアプローチ、交代選手の活躍など、ここまで抱えてきた課題にひとまずの答えを出したことも収穫で、「こういう状況、展開の中で勝ち切ったというのは今の時期にとっては大きなことだった」と、やはり長谷川監督の言葉には情感がこもった。

 それはチームの総意であるが、一方で何一つ安堵しているわけでもない。森下は言う。

「殴られる前に殴りに行かなければいけないんです。なので、先にどれだけ自分たちから仕掛けられるか。で、ゴールを奪って自分たちのゲームにできるかというのは、ものすごく大切なこと。これは名古屋グランパスの選手もスタッフもみんなが思っている課題なので、欠かさずにやっていきたい」
 
 追いつき、追い越すための得点を奪う作業は気合いで成功へと押し切った。しかし余分なパワーを使ったことは当然で、それは先制点を奪うほうにこそ費やすべき力だ。

 敗れた湘南の山口智監督は「攻撃のところでパワーを使える状況で、本当に単純なミスや失い方をしてしまうところが数多くある。非常に問題点として大きく抱えている部分」と言い、また別の意味での“無駄使い”に触れていたが、名古屋にとっては先制されてからのエクストラなプレーがそれにあたる。

 毎試合数度の決定機を作り、守備も整ってきただけに、あとは燃費の向上で勝利への流れを安定化できるか否か。重大な欠陥があるというよりは、噛み合っていないだけの印象も強く、いかに力を発揮できる試合展開に持ち込むかが、この湘南戦でも課題としていまだ色濃く感じられた。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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