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新中3の俊英がU-17日本代表を相手に圧巻の存在感。ラヴィーダの10番・山口豪太の稀有な能力

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年03月29日

横からのコンタクトを受けても、すぐにバランスを確保

細かいタッチのドリブルで敵の間隙をすり抜ける。ポテンシャルを秘めた山口のさらなる成長に注目だ。写真:安藤隆人

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 山口のプレーをよく見ると、足の回転が早いことに気がつく。ドリブルをする時に足の回転が早く、必ずどちらかの足がきちんとピッチに面している。だからこそ、横からのコンタクトを受けても、すぐにバランスを確保でき、かつ細かいボールタッチを連続して出来ることで、相手の間隙をすり抜けるようなドリブルが繰り出せる。

 決して派手なフェイントを持っているわけではないのに、スルッと相手をかわして、かつパスやシュートまでスムーズに繋げることができる。これはかなり稀有な能力と言っていい。U-17代表戦で挙げた決勝ゴールを彼はこう解説した。

「インターセプトをした後に、最初は縦に仕掛けようと思ったのですが、相手DFに縦を警戒されたので、1度シザースを入れて様子を見たんです。それでも縦に行けなかったので、瞬時に中に切り替えて相手の股を狙ったら、うまく通せたので、そのまま抜け出してシュートを打ちました。ある程度、崩れた体勢でも、足を振り抜いて強いシュートを打つことが出来るのが僕の強みだと思います」

 着地バランスが常に保てていて、相手の位置や狙いも見えているからこそ、駆け引きをして瞬間的な選択ができる。フィジカル差はあっても、駆け引きに年齢差は関係ない。まさに彼の持つ稀有な能力が詰まった一撃であった。
 
 今年は昌平の一員としてプリンスリーグ関東1部での戦いと、ラヴィーダの10番でキャプテンとしての戦いと、2つの道が待っている。これまで柴崎岳、松木玖生(共に青森山田高出身)、宇佐美貴史、堂安律(共にガンバ大阪ユース出身)など、中3で高校年代のトップの試合に出て、プロの世界に羽ばたいていった選手たちは多い。当然、山口もその道を狙っている。

「僕はどんどん上に食い込んでいきたいので、臆することなく、積極的に挑戦していきたいです」

 関東リーグ3連覇、日本クラブユース選手権初優勝、高円宮杯U-15初優勝、そして高校では悲願のプレミアリーグ昇格。1つでも多くの目標を達成するべく、山口は大きな挑戦となる1年を力強く踏み出した。

取材・文・写真●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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