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降格候補筆頭→残留まであと一歩!曲者揃いのボーフムで浅野拓磨が掴んだ厚い信頼【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2022年03月19日

「もっとクレバーさが求められていた。わざと転べということではない」

 バイエルンのセカンドチーム育ちのミロス・パントビッチも面白い。ことシュートセンスに関しては光るものがある。「直感的なプレー」がはまったときはすごい。ホッフェンハイム戦ではなんと66メートル、フライブルク戦では45メールものシュートを決めている。

 そんな個性派ぞろいの攻撃陣では毎節激しいスタメン争いが繰り広げられているわけだが、浅野も負けてはいない。今シーズンは26節までで20試合に出場し、スタメンは11試合。コロナの濃厚接触者で3試合、肉離れで3試合をそれぞれ欠場していた時期があることも考慮したい。

 監督からの信頼は厚い。チームが求めるパフォーマンスを間違いなく出せているからだ。守備での貢献、組み立てへの関与、チャンスメーク、ボールロスト後の対応。様々な要素があり、その中で監督は最適な組み合わせを考える。

 1部残留という目標に向けてチーム全体での規律だった守備は必要不可欠だし、そこから少しでも得点の可能性を高めるためにはボール奪取後の素早い攻撃がカギになる。スピードのある選手を走らせるだけではなく、縦パスからのコンビネーションで起点を作るプレーもとても重要だ。
 
 チームとしての攻撃が単発で終わってしまうことが多いボーフムにおいて、浅野がボールを収めて時間を作ったり、相手をはがしてスペースを作ったりすることは攻撃のきっかけ作りとして大切な役割となっている。26試合で28得点というのは抱える選手層から考えたら決して悪い数字ではない。

 ただ現状で満足できるというわけでもない。26節のフランクフルト戦を1-2で落とした後、監督のトーマス・ライスは「非常にいいディフェンダーを相手にプレーしたことを忘れてはいけない」と強調したうえで、「もっとクレバーさが求められていた。わざと転べということではない。何度か相手守備の裏へ抜け出せたシーンがあったが、ああいった場面で上手く体を入れてゴールへの意志を見せてくれたらまた別の可能性があったかもしれない」とオフェンス陣に苦言を呈していたのが印象的だった。

 相手が守りにくい局面を自分たちで作り出す。突破しきれなくても、ファールをうまくもらい、セットプレーからチャンスを作る。そうした抜け目なさもオフェンス陣には求められるのだ。
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