「キエフで爆撃の日々を過ごしていたときよりも悪い」
シャフタール・ドネツクを指揮していたロベルト・デ・ゼルビ監督は、ロシアのウクライナ侵攻が始まってからも、ブラジル人選手たちの避難が完了するまでキエフにとどまった。その後、ハンガリー経由で母国イタリアに戻っている。
3月18日付のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、デ・ゼルビはロシアへの怒りを表わすとともに、今は他クラブで采配を振るうことは考えれないと明かした。いずれ、ウクライナに戻ってチームを指揮したいと話している。
42歳の指揮官は「朝から晩まで(ニュースを)全部見ている。ほかのことは見られない。試合もだ」と、イタリアに戻ってからもウクライナ情勢を気にしていると述べた。
「大きな空虚を感じる。キエフで爆撃の日々を過ごしていたときよりも悪い。あちらではやるべきことがあった。我々や選手たちの避難を準備したり、大使館と話したりね。ここでは何もできない。見ているだけだ。まだ向こうにいる人たちの声を聞くしかできない」
ロシアの侵攻を受け、スポーツ界では同国のアスリートが「ロシア代表」として活動できなくなっている。その件については、「北京パラリンピックでロシアのアスリートの出場が禁じられたことは腹立たしい。4年ごとの機会を奪われた」と心境を明かしている。
3月18日付のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、デ・ゼルビはロシアへの怒りを表わすとともに、今は他クラブで采配を振るうことは考えれないと明かした。いずれ、ウクライナに戻ってチームを指揮したいと話している。
42歳の指揮官は「朝から晩まで(ニュースを)全部見ている。ほかのことは見られない。試合もだ」と、イタリアに戻ってからもウクライナ情勢を気にしていると述べた。
「大きな空虚を感じる。キエフで爆撃の日々を過ごしていたときよりも悪い。あちらではやるべきことがあった。我々や選手たちの避難を準備したり、大使館と話したりね。ここでは何もできない。見ているだけだ。まだ向こうにいる人たちの声を聞くしかできない」
ロシアの侵攻を受け、スポーツ界では同国のアスリートが「ロシア代表」として活動できなくなっている。その件については、「北京パラリンピックでロシアのアスリートの出場が禁じられたことは腹立たしい。4年ごとの機会を奪われた」と心境を明かしている。
だがその上で、「ロシアのリーグ戦が続いているのを見ると腹が立つ」と、リーグ戦に備えてトルコでキャンプをしていた際、同じホテルに宿泊していたロシアのチームでサッカーをしていることに納得がいかないとも語った。
「ディナモ・モスクワとソチはトルコで我々と同じホテルにいた。彼らはサッカーをして、我々は爆撃されたんだ。正しくない。そしてロシア・スポーツ界の誰も戦争反対を表明しない。表明するのは時に義務だ」
FIFAは現状を受け、ウクライナやロシアのクラブと契約していた選手や指導者が移籍できる特例措置を決めた。だが、若き戦術家は「国外のクラブが求めてくれたが、話すことも望まなかった」と話している。
「確かに“解放”する文書は受け取ったが、今の私には魂がない。別のチームのことは考えられない。ひとつの国で7か月を過ごし、それを10日で消すことはできない」
「ディナモ・モスクワとソチはトルコで我々と同じホテルにいた。彼らはサッカーをして、我々は爆撃されたんだ。正しくない。そしてロシア・スポーツ界の誰も戦争反対を表明しない。表明するのは時に義務だ」
FIFAは現状を受け、ウクライナやロシアのクラブと契約していた選手や指導者が移籍できる特例措置を決めた。だが、若き戦術家は「国外のクラブが求めてくれたが、話すことも望まなかった」と話している。
「確かに“解放”する文書は受け取ったが、今の私には魂がない。別のチームのことは考えられない。ひとつの国で7か月を過ごし、それを10日で消すことはできない」