鹿島の“新10番”荒木遼太郎はすぐにでも欧州挑戦すべきか――。ベストなタイミングは?

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2022年03月01日

夏の海外移籍が及ぼす代表へのリスク

すでに4名の日本人がプレーするアンジェ・ポステコグルー率いるセルティックは、いま最もホットな欧州クラブだ。(C)Getty Images

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 もうひとつ、夏の移籍を勧めにくい理由がカタールW杯の時期(今年11月に開幕)だ。

 すでに欧州でプレーしている選手でも、このタイミングでの移籍には少なからずリスクがあるだろう。移籍して最初は、オン・オフで新しい環境に適応することを求められるからだ。荒木は現時点で代表候補に過ぎないが、夏にはパリ五輪世代をメインに東アジアE-1選手権に参加することが予定されている。この時期に欧州移籍となれば、大会の参加が難しくなるかもしれない。

 さらにカタールW杯があることで、欧州リーグも普段より長い中断期間になることも頭に入れる必要がある。4年に一度のW杯は移籍市場が大きく動くタイミングでもあるが、今回はイレギュラーな冬開催であるため、ここに補強のタイミングを持ってくるクラブも多くあると想定される。
 
 もちろん、断れないような5大リーグの強豪クラブから相応の移籍金でオファーが来れば、夏であろうと決断は必要かもしれない。しばしばビッグクラブのオファーは片道切符と言われる。要はカタールW杯や着実なステップアップのプランを投げ打ってでも挑戦したいと本人が考え、鹿島としても荒木に代わる戦力補強に向けて十分な資金を得られる場合は上記のようなセオリーから外れる形でも、止める理由はない。

 その最もホットな欧州クラブが、アンジェ・ポステコグルー率いるセルティックだ。仮にサイドバックやセンターバック、ボランチが本職の選手で、セルティックのメンバー枠に空きが出ているのであれば、それはひとつのチャンスだが、アタッカーに関してはセルティックのイン・アウトの動向を見ても、最も出入りも激しく、補強する余地がないほど埋まることは考えにくい。
 
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