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前田、旗手、井手口のセルティック移籍で横浜、川崎、ガンバへの影響度は? 主軸離脱も新チームの揺れを抑えつつあるのは…

カテゴリ:Jリーグ

清水英斗

2022年02月28日

横浜は前田を失った影響がほとんど感じられない

 守備面も向上しつつある。もともと球際の強度は高いチャナティップだが、横浜戦では早く人に付きすぎる癖が気になった。相手の精度の高いビルドアップを、中へ誘い込むのか、外へ追い出すのか。周囲との連系不足も大きく、守備の狙いが今ひとつハッキリしなかった。
 
 ただし、この点は試合中に修正し、中を優先して抑えるように明確化。結局試合は2-4で敗れたが、攻めあぐねた横浜が攻撃の力点をサイドへ移すなど、修正の効果はあった。その効果は鹿島戦でより生きることになり、前半に敵陣でパスを引っ掛け、ショートカウンターで先制に成功。セットプレーの得点を加え、2-0で勝利を収めた。

 スーパーカップや1節のFC東京戦では状態が心配された川崎だが、内容は試合毎に向上している。横浜には敗れたが、3戦2勝と結果も悪くない。センターバックの人員不足は苦しいが、内容はまだ上がりそう。早くも新チームの揺れを抑えつつあるのはポジティブだ。

 徐々に旗手の穴を埋めつつある川崎だが、一方で横浜に関しては、最初から前田を失った影響がほとんど感じられない。

 相手の背後を取ったら、ほぼノールックで相手GKの手前へ、素早くグラウンダーで折り返す。周りはそれに追いつき、勢いよく飛び込む。この王道のフィニッシュは、前田ひとりに依存するものではなく、横浜の形だ。前田がいなくても、エウベルや仲川輝人がクロスに飛び込み、豪快なゴールを挙げている。

 懸念を挙げるとすれば、怪我だろうか。前田は毎試合、アタッキングフットボールの中で攻守にスプリントを繰り返しても、なお、大きな怪我もなくシーズンを過ごせる規格外のタフさがあった。ターンオーバーしながら回すとしても、連戦でコンディション不良が重なり、スタイルに陰りが出る恐れは多少ある。

 もっとも横浜の場合、それ以上に大きな懸念はセンターバックだろう。チアゴ・マルチンスを失ったポジションには、鳥栖からエドゥアルドを獲り、最高の補強を実現したが、今のところは不調。柏戦では、ビルドアップのミスから相手に得点を許すなど不安定だ。

 さらに柏戦は畠中槙之輔が負傷&退場、岩田智輝も退場となり、ただでさえ不安のあるセンターバック事情が、目下は一層厳しい。

 川崎同様、最終的には間違いなく上位に来るが、チームの安定とやり繰りには苦労しそうだ。
 
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