不慣れな右SBも「自分なりにやれた部分もあった」と手応え。
汗が滴る表情に、悔しさがよぎった。後半途中からロングボールに活路を求めた北朝鮮に、2失点を喫してしまったからである。
「1失点目の時は森重さんが競ったんですけど、自分と森重さんの間から20番の選手に走り込まれた。それに対して僕が身体を入れたりして、自由に競らせないようなプレーをすれば良かったんじゃないか。自分の後ろにも選手がいたので、そこが少し気になっちゃんたですけど、もっと違う対応ができたんじゃないかと思うんです」
不慣れな右SBで出場したこともあり、実は前半は体力的なキツさを感じていたという。「でも、後半は少し慣れて、自分なりにやれた部分もあった」と続ける。
「今日みたいに1-0の展開なら、我慢して守るのもひとつ大事で、まずは失点しないことを考えていたものの、やっぱりカウンターのチャンスは何回かあったし、実際にチャンスも作っていた。そういうプレーに、僕も絡んでいけるようになればいいかなと思います。ディフェンスでやるべきことをやりながら、ボールを奪って前へ出ていく回数を増やしていきたい」
ピッチで感じた課題を、残り2試合でさらに磨き上げられるか。「また機会があれば」と控えめに話すものの、曇りのない表情には自信が浮かんでいた。