【日本 対 北朝鮮】サッカーダイジェスト特派記者の採点&寸評

カテゴリ:日本代表

五十嵐創(サッカーダイジェスト)

2015年08月02日

守備陣が踏ん張れず、終盤に手痛い2失点を喫する。

【MAN OF THE MATCH】パク・ヒョンイル(北朝鮮)

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【サッカーダイジェスト特派記者による寸評・採点】
取材:五十嵐創

【マッチレポート】日本 1-2 北朝鮮

【PHOTOギャラリー】東アジアカップ 第1戦|日本 1-2 北朝鮮

【日本代表】
GK
12 西川周作 5.5
前半はバックパスを着実に処理していたが、77分の失点に動揺したのか、直後のプレーでは処理をもたつく危うさも。評価できるのは、一度あったビッグセーブくらいか。
 
DF
5 槙野智章 5
前線や中盤の運動量が落ちてくると、そのしわ寄せを食う形で危険な縦パスを通され、たびたびピンチを迎えた。終了間際には長身FWのパク・ヒョンイルに競り負け、決勝点を献上。
 
6 森重真人 5
時折見せる縦パスにはセンスを感じさせたが、守備では相手FWに翻弄され、やや精彩を欠いていた。槙野と同じくパク・ヒョンイルに空中戦で敗れ、先制点を演出された。
 
14 藤春廣輝 5
槙野との連係がいまひとつ。31分には自分のマークを見失い、あわやという場面を作られた。攻撃でも目立った働きをできずに、簡単なパスミスも散見された。
 
21 遠藤 航 6
タイミング良く高い位置に進出し、低く鋭いクロスで武藤のゴールを演出。43分には果敢にミドルを狙い、直後のCKに合わせて決定的なヘッドも放った。
 
MF
2 谷口彰吾 4.5
アンカーとして中盤の底に残るも、スペースを埋めるだけで、局面にほとんど顔を出せず。最終ラインに吸収されることも多く、まるで空気のような存在だった。
 
16 山口 蛍 5.5
谷口と縦に近い関係を築き、ボランチへのプレスを担当。ただひとり、別次元の運動量で中盤を動き回ったが、ショートパスのミスも多く、展開を落ち着けられなかった。
 
9 永井謙佑 5
ゴールライン際まで戻ってボールを奪うなど、持ち前のスピードを主に守備面で発揮。一方の攻撃面はやや迫力を欠いた。43分と63分の決定機逸は、本人にとっても痛恨だろう。
 
11 宇佐美貴史 5
時間の経過とともに芝の状態に慣れたのか、前半の終盤にはふたつのビッグチャンスを創出。とはいえ、日本の攻撃は逆サイドからが多く、ボールを持つ機会は少なかった。
 
18 武藤雄樹 6
遠藤のクロスをニアで合わせて先制点。永井や川又との距離感が良く、エリア付近を広く動いてチャンスに絡んだ。左ウイングへスライドした55分以降も、粘り強いキープや突破でアピールした。
 
FW
20 川又堅碁 5
ポストワークを意識し過ぎたのか、ゴールへ向かう闘志が欠けていた。23分に決定機を迎えるも、左足に持ち替えたシュートはGKに止められた。
 
監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ 5
前半途中から劣勢に立たされているにもかかわらず、好転させる手を打てなかった。北朝鮮に敗れるようでは、先が思いやられる。
 
交代出場
MF
7 柴崎 岳 5.5
インサイドハーフでプレー。タメを作って攻撃を立て直そうとするも、周囲のサポートが遅く効果的なプレーができなかった。62分にカウンターで迎えたチャンスも、シュートを上へ外した。
 
FW
10 興梠慎三 5.5
オープンな展開のなか、1トップとしてピッチへ。前線の起点になってカウンターでチャンスを演出する場面もあったが、いずれもゴールには結びつかなかった。
 
FW
17 浅野拓磨 ―
出場直後に縦への仕掛けを見せるなど、アグレッシブな気持ちは見せた。とはいえ、本人も言うように「仕掛けることと裏へ抜け出しを狙っていたが、そういう場面がなくてなかなか難しかった」。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

流れの悪いまま迎えた終盤にまさかの2失点。連覇を狙って挑んだ東アジアカップは、厳しい幕開けとなった。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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