「相手の守りやすい形にはハマってしまった感はあります」(西川)

相手のロングボール主体の攻撃に対して、「中をケアして、外にある分にはオッケーという感じで割り切っていた」(西川)ものの、終盤に崩れて逆転負けを喫した。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
西川周作(浦和/GK)
――2失点を喫してしまいました。
「この状況でもうちょっと防ぎたかったですし、自分としては、チームを勝利に導けなかったという悔しさがすごく強いです」
――立ち上がりに良い形で先制し、その後は押し込まれる時間も長かったですね。
「まずは良い入り方ができて、その後もチャンスはありましたし、2点、3点と決めていれば、そこで試合は終わらせることもできました。なかなか追加点が入らない状況で、日本のピンチが多くなってきましたけど、それは想定していたことですし、Jリーグでもなかなか点が入らない状況で、相手に数少ないチャンスでやられるというのは経験していたので、それは繰り返したくなかった。相手は20番が入ってから、攻撃が完全にロングボールばかりだったので、相手の狙いでやられてしまったのは、チームとしても本当に悔しいです」
――急造メンバーというのもあり、前線の守備やコースの限定という点で上手く行かなかった?
「特に後半は、相手に攻め込まれる時間帯になって、ボールを持っている選手に対して上手くプレッシャーを掛けられなかった感は、後ろから見ていてもありました。みんなで声を出しながら、まず中をケアして、外にある分にはオッケーという感じで割り切っていたので、なんとしても失点は防ぎたかったですね」
――縦に速いサッカーを目指すなかで、前線に収まらなかった時にカウンターを受ける回数が多くなってしまいました。
「北朝鮮はどっちかと言うと、前からプレッシャーを掛ける感じだったので、縦にボールが入った時にしっかり収めたり、逆に相手の背後を狙ったりしていけば、もうちょっと(北朝鮮の守備陣を)揺さぶることができたのかなと思います」
――攻撃が少し単調になっていた?
「そうですね。相手の守りやすい形にはハマってしまった感はあります。チームがなかなか上手く機能しない時でも、やっぱりGKがもうちょっとセーブできればという想いは強いです」