その可能性の一端が見られたのがアトレティコ・マドリー戦で、シャビも試合後、「中盤で優位性を作るために3-4-3と3-5-2という2つのシステムの練習に取り組んできたんだ。狙いはスペースを活用することだった。その意味で、ペドリとガビをライン間でボールを引き出し、(ダニエウ)アウベスが優位性を生み出してくれた」と振り返っている。
セルヒオ・ブスケッツに加え、ダニエウ・アウベス、さらにジョルディ・アルバが中盤でボールを出し入れすることでパスコースを増やし、ピッチ上に数多くのトライアングルを作る。そう、ジョゼップ・グアルディオラがバイエルン監督時代にフィリップ・ラームを活用し“特許”を取得したアイデアだ。
セルヒオ・ブスケッツに加え、ダニエウ・アウベス、さらにジョルディ・アルバが中盤でボールを出し入れすることでパスコースを増やし、ピッチ上に数多くのトライアングルを作る。そう、ジョゼップ・グアルディオラがバイエルン監督時代にフィリップ・ラームを活用し“特許”を取得したアイデアだ。
バルサがパスを繋ぎ始めると、アトレティコはパスコースを閉じようと中央の守備を固めてきた。しかしそれこそがシャビの狙いで、その瞬間に両ウイングのトラオレとガビが構えるサイドに展開し、特にトラオレは1対1で強さを発揮した。トラオレのクロスをガビがヘディングで叩き込むというその2人が絡んだ2点目はまさにそうした流れで生まれたゴールだった。
こうしてサイドでも優位性を作ることがまたピッチ中央でのボールの循環を促し、そしてそれがシャビ曰く、「ターニングポイントになる」という4-2の勝利に繋がった。両翼を広げたシャビ・バルサがリスタートを切ったのだ。
文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
【動画】王者を4発粉砕!バルサが躍動したアトレティコ戦の模様をチェック
こうしてサイドでも優位性を作ることがまたピッチ中央でのボールの循環を促し、そしてそれがシャビ曰く、「ターニングポイントになる」という4-2の勝利に繋がった。両翼を広げたシャビ・バルサがリスタートを切ったのだ。
文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
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