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【清水】大前の殊勲の2ゴールはいかにして生まれたのか――「後ろから競っていたら絶対に勝てなかった」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年07月30日

サイズの違いを感じさせない完璧な動き出し。

フィジカルの強さを活かして前線の起点となった鄭(9番)のクロスから逆転ゴールをゲット。経験豊富な中澤(写真内左)に競り勝つ見事な一撃だった。(C)SOCCER DIGEST

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「後半は最初からずっと攻められていたんでね」(中澤佑二/横浜)という展開のなか、まずは54分、試合を振り出しに戻す。
 
 右サイドを突破した村田からのクロスを、逆サイドのミッチェル・デュークが折り返し、中でスタンバイしていた大前がヘッドで流し込む。
 
「和哉のクロスが自分の頭の上を超えていって、デュークはフリーで、ディフェンスもそっちを向いていた。だから、自分が良いところにいれば決められると思った。イメージはできていました」
 
 相手を左右に揺さぶり、密集するボックス内にスペースを作り出してゴールを陥れたという点では、チームとしての見事な崩しからの同点弾だった。
 
 そして77分の逆転ゴールは、より大前という個の高い能力とセンスが凝縮されていた。
 
 鄭の柔らかいクロスを頭で合わせ、豪快にネットを揺らす――簡単に言えばそういうことだが、大前が競り勝ったのは、大前より20㌢も慎重差のある中澤である。しかし、サイズの違いを微塵も感じさせないほど鮮やかに決めてみせた。
 
「大世さんがキープして、あそこでひとりでやってくれるのはすごく助かる」と、ゴールをお膳立てしてくれた仲間への感謝を口にしつつ、勝負を決めた一撃を詳細にプレイバックする。
 
「右サイドでも誰かが駆け上がっていくなか、ディフェンスも下がりながらで、中澤さんの視野から消えるようにして、ボールが上がってきた時には先に俺のほうが動き出していたので、先に触れると思いました」
 
 一度は左に大きく膨らむように動き出し、クロスに対応しようとしていた中澤の背後から完璧なタイミングで姿を現わし、相手より一瞬早くジャンプしてヘディングを突き刺す。
 
「中澤さんも俺がいるのは知っていたとは思うんですけど、俺だったからか……油断していたのかどうかは分かりませんが、そこまで警戒はしていなかったようには感じました。そうしたなかで、後ろから入っていって前で触れたのは良かった。後ろから競っていたら絶対に勝てなかったので」
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