【バイタルエリアの仕事人】Vol.13 明神智和|プロの世界では、常に同じ監督の下、同じ戦術でプレーができるわけではない!育成年代の選手に今求めたいこと――。
カテゴリ:連載・コラム
2022年02月02日
育成現場で教えている“ポケット”を突くことの理由は?
もちろん、指導者や、チームによって、教えも考え方も違うと思います。最近バイタルエリアという言葉を使わなくなってきました。中央に簡単に入っていけないので、サイドに起点を作って、ペナルティエリア脇の“ポケット”にランニングしていくことを教えています。
育成年代で、そういう形を教えることは大事だと思うのですが、なぜ、その動きが必要なのか。どうして相手にとって嫌なのか。そんなことを考える必要があると思っています。
試合中に、「走れ」と指示が出たら、選手たちも反応するでしょう。ただ、その時になぜそのプレーが必要だったのかを選手たちには理解してほしい。タイミングや理由が分かっていれば、より効果的なプレーに繋がります。
育成年代で、そういう形を教えることは大事だと思うのですが、なぜ、その動きが必要なのか。どうして相手にとって嫌なのか。そんなことを考える必要があると思っています。
試合中に、「走れ」と指示が出たら、選手たちも反応するでしょう。ただ、その時になぜそのプレーが必要だったのかを選手たちには理解してほしい。タイミングや理由が分かっていれば、より効果的なプレーに繋がります。
なぜ今走ることが良かったのか。なぜ相手の背後を取ることがよいのか。選手が自分で理解できていれば、どんな監督、指導者の下であっても、たとえ方法論が変わったとしても、選手が自分の持ち味を発揮できるようになる。
プロの世界では、常に同じ監督の下、同じ戦術でプレーができるわけではない。特に育成年代を教えているとそんなことを実感します。将来的にどんな監督の下でも、自分で判断してプレーできるようなそんな選手の育成を目指して、指導していきたいと思います。
◆プロフィール
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。
プロの世界では、常に同じ監督の下、同じ戦術でプレーができるわけではない。特に育成年代を教えているとそんなことを実感します。将来的にどんな監督の下でも、自分で判断してプレーできるようなそんな選手の育成を目指して、指導していきたいと思います。
◆プロフィール
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。