失敗できない大一番で、森保監督が固定してきたスタメンを変更するのか否か
前田と中山は現状で攻撃のキーマンとなっている伊東との相性が抜群にいいようだ。前田の爆発的速さがあるから敵の守備をかく乱できるし、柏レイソル時代に3年間共闘した中山とは気心も知れているし、プレーの特徴も分かっている。新たな関係性の構築は日本にとって大きなプラス要素と言っていい。
その後、イエローカード1枚をもらっていた遠藤を下げ、久保建英(マジョルカ)が入った後は、東京五輪世代がピッチ上の約半数を占めるようになった。森保監督も以前から「世代交代の重要性」を口にしていたから、「トライできる時はしたい」と狙っていたのだろう。ただ、こうして大迫と長友が下がった直後に、東京世代のリーダー格・中山のお膳立てで得点が生まれたことで、「その流れをより一層、加速させる必要がある」と彼自身も改めて感じたはず。見守る側の多くも同様な感想を抱いたのではないか。
そこで気になるのが、2月1日の次戦・サウジアラビア戦(埼玉)の選手起用。サウジはオマーンに1-0で勝利し、勝点を19まで伸ばして日本に乗り込んでくる。ここで日本から勝点3を手にすれば、W杯本大会の出場権を手中にできる。日本にしてみれば、万が一、この試合を落とし、勝点1差で迫っているオーストラリアが敵地・オマーンで勝つと、一気に危機的状況に陥る。絶対に失敗できない大一番で、森保監督が固定してきたスタメンを変更するのか否か。そこは本当に重要な決断になってくる。
中国戦のパフォーマンスを冷静に評価するなら、左サイドバック(SB)は長友ではなく中山の方がベターだろう。最前線にしても、大迫ではなく前田という選択肢を採っても全く問題なさそうだ。むしろサウジをかく乱しようと思うなら、それくらい大胆なチャレンジをしてもいい。
とりわけ、中山に関しては、中国戦解説を務めた松木安太郎氏も「スタメンで使っていい」と語気を強めていた。森保監督は大舞台の経験値を買って長友をスタートで使い、途中から中山を出すことで流れを変えるというパターンでここまで来たし、それを長友本人も受け入れていた。
ただ、先手必勝を考えるなら、次は思い切って中山を抜擢してもいいはず。11月のオマーン戦(マスカット)後半に見せたボール奪取からの三笘薫(ユニオン=サン・ジロワーズ)へのチャンスボール供給なども含め、中山はもはや十分に経験を積み、目に見える成果も残している。伊東が牽引する右サイドに比べ、停滞感が色濃く見て取れる左サイドを活性化させる意味でも、異なる選択肢は有効だ。
そこで気になるのが、2月1日の次戦・サウジアラビア戦(埼玉)の選手起用。サウジはオマーンに1-0で勝利し、勝点を19まで伸ばして日本に乗り込んでくる。ここで日本から勝点3を手にすれば、W杯本大会の出場権を手中にできる。日本にしてみれば、万が一、この試合を落とし、勝点1差で迫っているオーストラリアが敵地・オマーンで勝つと、一気に危機的状況に陥る。絶対に失敗できない大一番で、森保監督が固定してきたスタメンを変更するのか否か。そこは本当に重要な決断になってくる。
中国戦のパフォーマンスを冷静に評価するなら、左サイドバック(SB)は長友ではなく中山の方がベターだろう。最前線にしても、大迫ではなく前田という選択肢を採っても全く問題なさそうだ。むしろサウジをかく乱しようと思うなら、それくらい大胆なチャレンジをしてもいい。
とりわけ、中山に関しては、中国戦解説を務めた松木安太郎氏も「スタメンで使っていい」と語気を強めていた。森保監督は大舞台の経験値を買って長友をスタートで使い、途中から中山を出すことで流れを変えるというパターンでここまで来たし、それを長友本人も受け入れていた。
ただ、先手必勝を考えるなら、次は思い切って中山を抜擢してもいいはず。11月のオマーン戦(マスカット)後半に見せたボール奪取からの三笘薫(ユニオン=サン・ジロワーズ)へのチャンスボール供給なども含め、中山はもはや十分に経験を積み、目に見える成果も残している。伊東が牽引する右サイドに比べ、停滞感が色濃く見て取れる左サイドを活性化させる意味でも、異なる選択肢は有効だ。